中国、北魏時代の石仏に塗料 善意の住民、批判噴出
【北京共同】中国四川省巴中市で、1400年余り前の石仏にペンキのようなものが塗られているのが見つかり、地元当局が調査と修復に乗り出した。信心深い住民が、願い事がかなったお礼として着色したといい、貴重な文化財の損壊に批判の声が上がっている。中国メディアが5日までに伝えた。 石仏は北魏末期から唐後期ごろにかけて彫られた磨崖仏。2021年に発見され、四川大などの調査で重要な学術的価値があると評価された。地元当局は保護のため監視カメラを設置していたが、隣の市の住民が11月上旬、巴中市の住民に依頼し、赤や緑の極彩色の塗料で着色してしまった。