センバツ2023 和歌山城×智弁和歌山 天守閣でヨガ、高鳴る心 /和歌山
◇選手ら「特別感」「自覚強まった」 いざ、天下取りへ――。センバツに出場する智弁和歌山の選手たちが、和歌山市のシンボル、和歌山城天守閣でヨガのトレーニングに励んだ。【大塚愛恵】 ヨガは中谷仁監督の提案で2018年ごろから始めた。当初から選手にも好評だったため、心を落ち着けることや柔軟性向上などを狙い、継続してきた。 普段は試合が立て込み、疲労がたまった際などに学校の室内練習場などで実施している。今回、中谷監督らが「和歌山城は素晴らしいパワースポット。センバツ前に力をもらえる」との思いで企画。今年から市が始めた天守閣を夜間に貸し出す取り組みを利用した。 6日夕、暮れゆく市内を一望する中、寮の管理なども担うヨガインストラクターの中谷千保子さん(39)の指導の下、約1時間半にわたってヨガ棒を使ったトレーニングなどに励んだ。 石原大聖選手(2年)は「この場所でできることは当たり前ではない。和歌山を代表するという自覚が高まった」。多田羅浩大選手(2年)は「特別感があった。目標にしている日本一にふさわしい場所で、みんなで頂点を目指す気持ちが強まった」と話していた。