米政権弱体化で政策滞りも 対日外交に影響可能性
【ワシントン共同】バイデン米大統領が大統領選から撤退表明したことで、米政権の弱体化が進むのは必至だ。政策が滞り、対日外交に影響が及ぶ可能性も。日韓関係改善を促して昨年8月に実現させた日米韓首脳会談は定例化が決まり、3カ国は年内開催を「最優先事項」(米国務省幹部)として調整を進めているが、難航する恐れもある。 バイデン氏は覇権主義的行動を強める中国をにらんで日本との関係強化を重視し、韓国やオーストラリアなどを加えた多層的な連携の枠組みを構築してきた。米政府関係者は「安全保障政策に現時点で大きな影響があるとは思わない」と強調するが、中国が揺さぶりをかけてくる可能性は否定できない。