世界20か国がラブコール!にゃんにゃんにゃん「処方されたい」癒しの“猫ぐすり”
【読者発】わたしの猫ぐすり
更年期障害で毎朝起き上がるのが苦痛な日々。ある朝、台所で洗い物をしていると、窓越しにある隣家の塀の上に猫が。赤茶けた黒猫でひげがヨレヨレで目つきも悪い。 その子が、なぜか毎日のように塀の上や庭に現れるように。おかげで、あんなに苦痛だった台所に立つのも、気が楽に。おい、ぶちゃいく猫ちゃん、生きてるか。頑張れよって、窓越しに呼びかけたりしてます。(新潟県・更年期ママ) 長いこと独身だった一人息子が結婚。送り出して寂しくなった私の心を慰めてくれたのが駐車場で拾ったキジネコのグリ。12歳で亡くなるまで日々、笑顔をくれました。写真は盛りつけたツナサラダのツナだけ盗むグリ。 普段はしたことがないので記念撮影し、きれいに残った野菜だけを息子と2人で食べたのはいい思い出です。(東京都・パリジェンヌ由美子) 就職したばかりのころの話です。ミスばかりして、帰り道はいつも気が重かったです。アパートに帰る道は繁華街を抜けるのですが、スナックの前にいつもボサボサの毛をした2匹の猫がいました。 ごはんの皿があって、誰が触ってもじっとしていました。私は触れなかったのですが、夕方その子を見ると何かほっとしたのを覚えています。(千葉県・いっしー)
長女が結婚した際に“私の代わりに”と言って連れてきた保護猫のヒナ。夫も私もメロメロになりました。ヒナが虹の橋を渡ってしまった後、廃人のようになっていたわれわれの元に、また長女が2匹の猫を連れてきました。 長毛種の彼らは抜け毛で手入れが大変。“まったくもう!”と言いつつ、いいボケ防止になっています(笑)。(秋田県・まんずはぁ) 子どものことで悩みが重なって、夫婦の会話も途絶え、暗かったわが家。明るくしてくれたのは、マンチカンのモウちゃん。ご近所からご縁があって引き取りました。 驚いたのは、みるみるお腹が大きくなってきたこと。実は妊娠していたのです。子猫が生まれて一気にわが家はにぎやかに。悩んでいる暇もありませんよ。(神奈川県・モウちゃん母) 石田祥(いしだ・しょう)●1975年、京都府生まれ。高校卒業後、金融会社に入社。その後、通信会社勤務の傍ら小説の執筆を始める。2014年、第9回日本ラブストーリー大賞に応募した『トマトの先生』 (宝島社文庫)が大賞を受賞し、デビュー。他に「ドッグカフェ・ワンノアール」シリーズ、『元カレの猫を、預かりまして。』、『夜は不思議などうぶつえん』(共に双葉文庫)がある。 取材・文/ガンガーラ田津美 癒しの猫さま画像/飼い主提供