熊本県が食中毒注意報 食品の安全管理を呼びかけ
熊本朝日放送
食中毒が発生しやすい時期に入り、熊本県は、1日、全域に食中毒注意報を発令。熊本市の市場では一斉取締りも実施されました。 熊本地方卸売市場、通称・田崎市場で、熊本市の職員や食品衛生監視員らが立ち入り検査し、生の魚介類や食肉などが衛生基準を守って正しい方法で保管されているかなどを確認しました。 夏場には、食中毒の原因となる菌が魚介類などに増殖しやすくなるため、職員らは魚の温度を測るなどして、食品の安全管理を呼びかけました。 1日の取締りでは、16件の違反が見つかり、いずれも口頭で指導されました。 熊本県内では、今年7件・79人の食中毒が確認されています。 先月21日から23日には熊本市東区の障がい者支援施設で集団食中毒も発生していて、入所者23人が嘔吐や下痢発熱の症状を訴え、腸管病原性大腸菌が検出され食中毒と診断されました。 熊本市によりますと、施設で調理した給食が原因とわかっていて、調理した事業者は2日間の営業停止処分となりました。 食中毒となった全員が、すでに回復しています。 食中毒注意報を発令した県は、加熱する食品は、十分に火を通すなど適切な調理と保管時の温度管理を呼びかけています。