青学大スーパールーキー折田壮太が2部5000M決勝を欠場 原晋監督「無理させません」 次戦は6月の日本選手権の予定
◆陸上 関東学生対校選手権最終日(12日、東京・国立競技場) 2024年度の大学長距離界NO1ルーキーと呼ばれる青学大の折田壮太が、午後3時5分スタートの男子2部5000メートル決勝を欠場することが決まった。折田は10日の同予選2組を2位で通過したが、同レースで他選手と接触した影響で軽度の故障を発生。決勝では、ケニア人留学生や青学大先輩の鶴川正也(4年)らとの熱戦が期待されていたが、原晋監督(57)は「将来のある選手なので、無理をさせません。軽症ですので、6月の日本選手権には出場予定です」と説明した。 兵庫・須磨学園高出身の折田は、5000メートルで13分28秒78の日本高校歴代2位で、青学大記録(13分34秒88、21年・近藤幸太郎)を超える自己ベスト記録を持つ。昨年12月の全国高校駅伝1区(10キロ)では日本人最高タイの28分48秒で区間賞を獲得。トラックでもロードでも2024年度のルーキーでNO1の実績を誇る。4月25日に行われたU20アジア選手権(UAE・ドバイ)には日本代表として男子5000メートルに出場し、14分08秒71の大会新記録で金メダルを獲得した。「また、ジャパンのユニホームを着たい、と思います。そのためには、速さより強さを求めていきたい」と折田は意欲的に話していた。 故障は大事に至らず、6月の日本選手権で、その雄姿が見られそうだ。パリ五輪日本代表選考会を兼ねた日本最高の舞台に向けて、折田は「まだ僕はオリンピックという目標を口にすることはできません。人生を懸けてパリオリンピック出場を狙う選手と一緒に走ることで学べることは多いと思います」と謙虚に抱負を明かしている。
報知新聞社