春風亭小朝師匠も注目!落語ができるアイドル伊藤百花がAKB48の将来を担う!
2024年、AKB48に期待の新星が加入した。その名は伊藤百花。クリスマスにリリースされたカバーアルバム『なんてったってAKB48』ではソロ曲を任されるなど、将来を嘱望された未来のエースだ。そんな彼女の横顔に迫った。 【写真あり】伊藤百花をもっと見る ーーニューアルバムではソロ曲を担当しました。 そうなんです。『可愛くてごめん』(HoneyWorks)を歌わせていただきました。発表を聞いたときは、何かの間違いだと思って。一つ下に書いてある名前を読んじゃったとか、他の人の名前を読み忘れたとか思って、信じられませんでした。でも、今回のアルバムで機会をいただけたことが嬉しかったです。 ーーどんな曲だと解釈していますか? アルバムでは昭和・平成・令和のアイドルソングをカバーさせていただいていますが、令和の曲なので、現代の女の子の等身大が歌われていると思います。芯が強い女の子の曲です。自分の気持ちを込めることが大切だと思ったので、気持ちを込めながらなるべくオリジナルに近づけるようにレコーディングでは歌いました。 ーーご自身は芯のあるタイプですか? あるって言われます。頑固だね、とか。小さい頃は人と同じなことがすごく嫌いで。クラスで何かを決めるときも、みんなが外で鬼ごっこがいいと言っているのに、私だけ室内で遊びたいと主張して(笑)。本当は鬼ごっこがやりたいのに、あえて違うことを選んでいました。 自分がこれと決めたら揺るがないタイプで、小学校と中学校で駅伝をしていたんですけど、かなりキツい練習を一度も途中でやめたことはありません。おかげで体力がついて、AKB48に入ってからダンスの先生に「体力お化けだ」って言われています。 ーーアルバムの収録曲で、他に推したい曲は? 『行くぜっ!怪盗少女』です。ももいろクローバーZさんは大好きですし、19期研究生5人だけで歌わせていただく初めての機会です。それを知って、5人とも飛び跳ねて喜びました。 ーーカラオケはよく行きますか? お友達と行きます。(収録曲の)『LOVEマシーン』は盛り上がりたいときに歌います。一人で歌いたいときはバラードを歌います。あいみょんさんやRADWIMPSさんが多いですね。 ーーアルバムには1970年代、1980年代の曲も収録されていますが、どのように聞こえますか? 雲の上の存在です。自分たちがカバーできるのかなという不安がありました。私は生まれていないけど、世代を超えて愛されている曲にはパワーがあるんだろうなって思います。『なんてったってアイドル』はインパクトのある曲だと思いました。実は、秋元(康)先生が書いた曲だと知らなくて……(笑)。 ーーアイドル史の教科書をつくるとしたら、AKB48は確実に入ると思います。そんなグループにいることをどう思いますか? AKB48として活動できていることは、すごく恵まれているなと感じています。そこに自分がいられることが嬉しいですし、20周年イヤーに突入しましたけど、私はさすがに卒業しているかもしれませんが(笑)、これからも80周年、100周年……と愛され続けてほしいです。 ーーAKB48は何で知りましたか? きっかけは覚えていません。気づいたらテレビに映っている存在でした。小学校の体育の授業で『恋するフォーチュンクッキー』を踊ったことは覚えています。家のパソコンでダンスを覚えました。体育委員だったので、みんなの前で踊ったんです。初めてアイドル気分を味わった瞬間でした。 ーーAKB48の20周年イヤーを飾る新公演「ここからだ」が12月8日から始まりましたが、その初日メンバーに選ばれましたね。 これもビックリしました。名前の順で発表されていって、私は2番目に呼ばれました。何かの間違いかと思いました。「自分なんかが……」という気持ちが大きかったですけど、ファンの方にお祝いの言葉をいただいて、徐々に自信がついてきました。 新公演の練習をしていると、AKB48の未来に向かって頑張るぞという、秋元先生やスタッフの皆さん、メンバーの熱い思いを感じます。その思いをファンの方に直接ぶつけたいです。 ーーユニット曲は何を担当しますか? 村山彩希さんと向井地美音さんと私のユニットで、『振り向きざまのキッス』という曲で、私が大先輩2人に挟まれて立っています。練習中は、先輩方が隣にいるから緊張感がすごくて。ずっとそわそわしていました。 ただ、(ユニットのセンターを)任されたからにはやるしかないです。伊藤百花を初めて観る方にも、「いとももってこんな表情をするんだ」「こんなダンスができるんだ」って思っていただけるように頑張るだけです。 ーー初めての方に向けて、自己紹介をお願いします。 伊藤百花です。20歳です。ニックネームは「いともも」で、趣味は落語と読書です。 ーー落語はなぜ趣味になったんですか? 父の影響です。落語を一緒に観に行く友達がいなかった父が私を連れて寄席に行っているうちに、好きになりました。一度、落語のワークショップに行ったことがあって、落語家さんから教えていただいて、一席だけできるようになりました。いつかもっと練習して、皆さんの前で披露できる日がきたらいいなと思っています。 ーー好きな落語家は? 春風亭一之輔さんです。テレビやラジオにも出演されていますが、寄席にもたくさん出られている姿が、劇場を大事にしているAKB48と重なるんです。私も劇場でずっと輝きたいと思っています。それと、シンプルに一之輔さんの「初天神」という話で大笑いしたというのもあります。 ーー春風亭小朝さんのブログに伊藤さんが「落語が大好きなアイドル」として取り上げられていましたね。 そうなんです。お会いしたことはないんですけど、これもビックリしました。小朝さんはAKB48の公演をプロデュースされたことがある方なので、いつかお会いしたいです。 ーー読書はいつから? 小さい頃から本ばかり読んできて、母に止められても、布団をかぶって本を読んできました。そのせいで視力が落ちました。今では移動時間に読むことが多いです。好きなジャンルはミステリーです。 ーー勉強が得意そうな話し方ですよね。 ありがとうございます。勉強は頑張っていました。読書のおかげか、国語が得意です。英語も好きで、英検は高2で準1級を取りました。理系は苦手で、数学は15点を取ったことがあります。 ーーいつか1級に挑戦しましょうか。 1級ですか? 時間に余裕ができたら勉強はしたいですけど……アイドルは歌とダンス以外に、英語も落語も覚えないといけないんですね(笑)。 いとう ももか 21歳 2003年12月06日生まれ 埼玉県出身 T157cm A型 ニックネーム:いともも AKB48の19期研究生として今年3月に開催されたコンサートで初お披露目され、5月に劇場公演デビュー。趣味の落語は寄席にも通い、AKB48オーディションでは「狸札」を披露。劇場公演の自己紹介やMCでも落語を披露している。 写真 木村哲夫 取材・文 犬飼華