イオンが恵方巻き予約受付開始 大容量の舟盛りセットやカニ太巻きセットを初展開
大手量販店のイオンリテール(千葉市、井出武美社長)は8日、節分(来年2月3日)に向けた恵方巻きの予約受け付けを開始した。同社の金子聡デリカ商品部長は来年の節分が週末に当たることやアフターコロナへの本格的な移行を踏まえ、「節分パーティーの需要が高まる」と予想する。家族や友人などで集うシーンを想定し、パーティーにおすすめの恵方巻きセットを初めて展開する。
恵方巻きセットでは、舟盛りトレーに5種類の巻き寿司をカットして盛り付け、クロマグロの赤身やイカなど8種類の海鮮具材をトッピングした「みんなで楽しむバラエティー船盛セット」(税込み1万800円)や、トレーに太巻きや中巻きを盛り付け、イクラをトッピングした巻き寿司セット「バラエティー巻き寿司ファミリーパック」(同5400円)を用意する。
カニやエビなどの具材を使った恵方巻きもそろえる。「こだわりの食べ方でかにを楽しむ太巻セット」(同1万800円)は、本ズワイガニの棒肉や爪、ベニズワイガニのカニみそなどカニ全体で380グラムを使う。また、カズノコを混ぜ込んだご飯でベニズワイガニのフレークを巻き上げ、外側にクルマエビを敷き詰めた「車えびと紅ずわいがにを楽しむ贅沢海鮮太巻」(同2786円)も用意する。金子部長は「海鮮の中でもカニはごちそう感がある。(カニを)食べたいという人のニーズに合わせて商品を提供したい」と話す。
全国各地の地元漁師が厳選する「プライドフィッシュ」を使った恵方巻きは、昨年に続き今年も4品展開する。うち、新たに販売する「みやぎサーモンのカラフル太巻」(同2786円)は宮城県三陸で生産し、7月に水揚げしたサーモンを使用。金子部長は「今まで東北の魚を使ったことがなかったため、今年は東北の魚を使った商品を展開した」と説明する。
今年の恵方巻き売上高は昨年から1割増だった。このうち予約分の売り上げは減少したものの、節分当日の店頭売り上げは増加。新型コロナ禍が収束し、店頭に買い物客が戻ってきたことが要因だという。来年は2割増の売上高を目指す。
予約は来年1月27日午後8時まで受け付ける。商品は21種類30品目を用意し、うち13品目は予約販売のみ行う。店頭販売は2月2~3日に関東・北陸信越・東海・近畿・中四国エリアの「イオン」「イオンスタイル」など約350店舗で実施する。