“食”を元気の糧に 高校生が手づくりジャムを輪島市へ&自衛隊で災害想定の炊事競技会
能登半島地震発生から50日。きょう松山市では、高校生による被災地支援の動きが。 そして今後起こりうる災害に備えた、自衛隊の競技大会を取材しました。 きょう、松山学院高校で行われていたのは… 石丸敬介さん: 「ミカンの果肉を煮詰めていくところなんですけど、ジャムのもとを作っている」 調理科の1年生による“ミカンジャムづくり”です。 昨年度立ち上げられた、松山学院高校の「マツガクファミリープロジェクト」。防災教育を通して、地域における学校の在り方を生徒が主体となって考えようというもので、去年は2011年に発生した東日本大震災の被災地に、メッセージを添えた県内産の柑橘を届けるなどの活動を行いました。 石丸さん: 「とてもしんどい思いをしている石川の人たちに、愛媛からも何かができないかなという思いで、ご当地のミカンを使ってジャムを作って届けて少しでも被災地の復興に役立ててほしいなと」 先月発生した能登半島地震。生徒たちが「自分達に何ができるか」を考えたどり着いたのが、県内産の甘夏50キロを使ったお手製のジャムを届ける事だったのです。 種を取り除いた果肉を焦げ付かさないよう、手を動かし続けながら煮詰めます。 石丸さん: 「ミカンの甘い匂いが。いい感じじゃないですかね」 じっくり火を入れる事、1時間。ようやくお手製のジャムが出来上がりました! 石丸さん: 「どういう思いで現地の方が過ごされているかということを知れて、勉強になって自分自身の成長にも繋がったと思います」 きょうはジャムと一緒に被災地に送る芋炊きと鯛めしの下準備も行われました。その量、なんと100人前! 「被災者の方に頑張ってほしいなという気持ちで切っています」 きょう完成したジャムと炊き出し用の食材は、今月25日に石川県輪島市に届けられるということです。 石丸さん: 「ぜひこれを食べて“元気の糧”にしていただきたいなと思います」