“食”を元気の糧に 高校生が手づくりジャムを輪島市へ&自衛隊で災害想定の炊事競技会
一方、こちらは…陸上自衛隊松山駐屯地で開かれた、恒例の「炊事競技会」です。中部方面特科隊の4つの中隊からあわせて20人の隊員が出場しました。 横山マリア1等陸士: 「高校生の時は親の料理手伝ったり、自分で料理を夜ご飯に出したりしていた」 Q.料理は好き? 「好き。(食材を)切るのが好き」 新居浜市出身で第3中隊所属の横山マリア1等陸士は、去年4月に入隊したばかりの新人隊員。競技会への参加は、今回が初めてです。 横山さん: 「むっちゃ緊張します!」 主菜や副菜、汁物など、5品の出来栄えを競う炊事競技会。今回は能登半島地震による被害を踏まえ、「長期の災害派遣を想定した被災者への炊き出し」を大きなテーマに掲げています。 第3中隊チームを引っ張る森川佳明2等陸曹。白米をビニール袋に分けていきます。 森川さん: 「無洗米だが、これと水を入れて縛って湯せんしたら、ちゃんと炊けるようになっている。節水と、ご家庭のガスコンロでもできるので」 今も広範囲で断水が続いている被災地。出場した各チームは、これまでの訓練で学んだ知識をフル活用して、水や燃料を可能な限り節約しながら調理します。 横山さん: 「こういうビニール袋を使ったりして料理するのはなかなかない」 いまも別の隊員が被災地・石川で活動中という第3中隊。横山さん、本番さながらの真剣な表情で調理に臨みます。 そして、調理開始から2時間あまり。ビニール袋を活用した炊き出しメニューが完成しました。 陸上自衛隊松山駐屯地 細川香宣司令: 「水が不足している。燃料も節約しなければならない。そうした状況にあっても我々は炊事をしなければならない。こうした状況に、任務で完遂できるように、しっかりと準備ができる訓練になった」 松山駐屯地では今後も被災を想定した状況での炊事訓練を重ね、被災者に寄り添った支援活動につなげたいとしています。 横山さん: 「食べることって元気につながると思う。衛生面に気をつけて頑張りたい」