写真：HOMINIS

2月4日にUDXシアター秋葉原にて「『きんいろモザイク』TVアニメ化10周年記念 スペシャルトークイベント」が開催された。同イベントは2013年にTVアニメ「きんいろモザイク」の第1期が放送されてから10周年というアニバーサリーイヤーを祝うべく、西明日香(大宮忍役)、田中真奈美(アリス・カータレット役)、種田梨沙(小路綾役)、内山夕実(猪熊陽子役)、東山奈央(九条カレン役)、諏訪彩花(松原穂乃花役)の6人が秋葉原に集結し、懐かしいエピソードを語り合った。 【写真を見る】「『きんいろモザイク』TVアニメ化10周年記念 スペシャルトークイベント」当日の様子 「きんいろモザイク」は原悠衣による日本の4コマ漫画。大宮忍がイギリスでホームステイを通じて友人となったアリス・カータレットと日本で再会し、仲間たちとともにキラキラ輝く青春を過ごしていく物語だ。2013年に放送された第1期「きんいろモザイク」に続いて、2015年には第2期「ハロー！！きんいろモザイク」が放送、2021年には「きんいろモザイク Thank you!!」が上映されるなど、長きにわたって愛されている。 開演時間となると、6人が元気よくステージに登壇。自己紹介を挟んだ後はこれまで開催されてきた「きんいろモザイク展」の振り返りのコーナーへ。2023年に開催された「超・きんいろモザイク展」について、東山は「めちゃくちゃたくさんのお客様が最終日まで来てくださったみたいでありがとうございます」と感謝を述べる。そこでA賞を当てたという種田は、当日来られなかった西のために景品をプレゼントする予定だったのそうなのだが、まだ渡せていないことが発覚し、西は「まだもらってないよ！」と種田を詰めるなど、仲睦まじいトークに会場は大盛り上がり。ここでまで進行を務めていた西が、タイムキープするために必要な時計を持っていないことに気がつくと、会場を訪れていた観客のひとりから時計を借りるというリアルイベントならではのアクシデントも。5人からは総ツッコミを受ける中、西は「ありがとう！終わったら絶対に返します」と笑顔を見せた。 「メッセージコーナー」では、烏丸さくら役の佐藤聡美からメッセージが送られるとともに、「夜寝る前に食べるドーナツのカロリーは？」や「烏丸先生のジャージにデザインされているラインの色は？」という問題がキャストと観客に出題される。続けて久世橋朱里役の大西沙織からのメッセージが読み上げられた後は、「会場のお客さんや配信のお客さんみんなでできる余興を考えなさい」というお題が与えられる。ここで思いもよらぬ形で厄年の話になり、全員で作中に登場する"合格の舞"にちなんで"厄祓いの舞"をすることに。観客も一緒に各々自由な舞を披露するという、異様な光景が会場中に広がった。 「きんいろモザイク」のアニメ作品の振り返りのコーナーでは、一人ひとりお題に沿ったトークを披露していく。5人が出演する映像に声を当てるというプチ・コンテンツ「きゅんいろモザイク」を振り返って、種田は「黒歴史」と苦笑い。第2期のイベントで広島を訪れた西は苦い思い出があるようで、事務所のマネージャーが牡蠣に当たってしまい、東京までの帰りの新幹線でトイレに籠もっていたという裏話や京都に行って舞妓の格好をしたことを赤裸々に語る。「きんいろモザイク Pretty Days」の今だから言えるエピソードとして、種田は休業しながらアフレコに挑んでいたことを明かし、「みんなのことを信頼しているから元気になれた」と共演者に感謝を述べた。「きんいろモザイク Thank you!!」では、撮影現場での弁当のエピソードや内山の誕生日のエピソードで盛り上がる中で、田中が内山の誕生日を間違えるという失態をおかしてしまい、内山に向かって土下座を披露し、会場は笑いに包まれた。 作品の思い出シーンの振り返りでは、それぞれが思い出に残ったシーンを解説。第1期第5話の「回想シーンの忍」を挙げた西は、「きんモザのシーンはいっぱいギャグシーンがあると思うんですけど、当時放送されてた時に非公式で忍を"鬼畜こけし"と呼んでいるのが流行っていたのが印象に残っています」と語り、田中は「きんいろモザイク Thank you!!」から卒業式の入場シーンを挙げ、穂乃花の手の勢いを見てほしいとセレクトの理由を明かした。続けて、種田は第1期第13話の「綾の老後の想像シーン」においてアドリブを取り入れたことを明かし、内山が「きんいろモザイク Thank you!!」のエンドロールに穂乃花が登場していることに触れると、穂乃花役の諏訪が「泣いちゃいそう。嬉しかったです」と涙を流した。東山は第2期第7話「イギリスでの幼少期のシーン」を挙げ、田中と一緒に英語の先生から発音を学んでいたことを振り返ると、田中が全国通訳案内士の試験に合格したことをサプライズ報告。会場からは大きな拍手が起こり、田中の資格取得を祝った。諏訪は第２期第11話「穂乃花とカレンのシーン」について、穂乃花がみんなと仲良くなっていく過程が自分と重なって印象に残ったようで、「収録は緊張したけどめちゃくちゃ感動しました」と振り返った。 最後には諏訪が「私にとってきんいろモザイクは"永遠の青春"です。今日はありがとうございました」、東山は「早めに同窓会ということで我々が帰ってきましたけど、こんなにたくさんの方が現地にいてくれて、配信ではもっとたくさんの人が見てくれているということで、本当に嬉しいです。きんいろモザイクは私にとって"実家"です」、内山は「私にとってきんいろモザイクというのはいつ帰ってきてもみんなが温かく素敵な空気感の中で待ち続けていてくれる"唯一無二の居場所"だなと思っています」、種田は「私にとってきんいろモザイクとは"人生"です」、田中は「私にとってきんいろモザイクはとは"永遠の宝物"です。また会いましょう。See you next time！」、西は「こうやってみなさんの前に立っておしゃべりしてるとやっぱり帰ってきたなっていう感覚が強いし嬉しい」とこの場所に立てていることへの思いを明かし、最後には「私にとってきんいろモザイクは"家族"です」と、それぞれが「きんいろモザイク」への思いを明かした。 取材・文＝川崎龍也