キッチンカーで家計を支えながら…息子のためにスケボーパークを建設 骨折しても熱があっても毎日練習 夢は「オリンピック選手」
■クラウドファンディングでも資金を集め、営業もスタート! ももよさんの仕事は、キッチンカーでの移動販売。看板商品はボリューム満点のハンバーガーです。県内各地のイベント会場で販売していて、大勢の常連もいるほどの人気ぶり。父親も塗装工として働いていますが、パーク建設の資金を簡単に出せるほどの余裕があったわけではありません。それでも。 (瑛吉くんの母・ももよさん) 「パーク作りをやろうと思ったのは、2年前くらいにパパが言い出した」 子どものために思い切って作ることにしたスケボーパーク、1番大変だったのがもちろん資金面です。クラウドファンディングで600万円以上を集め、残りの約2000万円は銀行から借り入れましたが、建設場所探しにも苦戦。 (瑛吉くんの母・ももよさん) 「音もするから、周りに家とかがあるとあかんし。場所探しに1年くらい苦労した」 高速道路のインター周辺の畑や空き地が広がる一角に場所を見つけ、2023年夏頃に工事がスタート。子どもたちもペンキ塗りなどを手伝って、2023年11月に完成しました。 ジュニアの全国大会の規格と同じ120センチの高さのコースのほか、お椀型の「パーク」と呼ばれるコース、さらには手すりなどの障害物がある「ストリート」というコースなど、合わせて5つのコースが完備され、1回1000円の練習場として営業することに。オープンには千葉や愛知など全国からスケボー仲間が訪れ、初滑りを楽しみました。 (千葉県から) 「友達のパークだし、楽しいしうれしい」 スケボーを楽しむ仲間にも、笑顔が浮かびました。 ■骨折も風邪も治りきらず…迎えた全国大会「楽しく滑れたと思う」 2024年1月9日、全国大会は4日後に迫っていましたがパークに瑛吉くんの姿はありません。瑛吉くんは大会直前にまさかの体調不良。 去年好成績を残した選手だけが出られる大会です。大会当日、会場の千葉・幕張のパークに瑛吉くんの姿がありました。 腕の骨折も風邪も治りきっておらず、体調は万全ではありませんが、小学生最後の全国大会ということで、強行出場です。45秒間で16回から18回繰り出される技の、難易度や完成度を競う大会には、小学生と幼稚園児あわせて87人が参加しました。果たして上位6人の決勝に進む事は出来るのでしょうか。
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