えぐい稼ぎ…。欧州日本人、高額年俸ランキング11位。22歳で1.5億円! 新たな歴史を刻んだ怪物
かつて、日本人選手の海外挑戦はそれ自体がある種のステータスとなっていた節もあった。だが、時代が移り変わり、もはや欧州クラブに所属する“だけ”では高い評価を得られず、「どれほどの活躍ができているか」が最も重視されるようになっている。そこで今回は、評価基準の一つとして、欧州日本人選手の最新年俸をランキング形式で紹介する。※推定年俸は『Capology』を、成績は『transfermarkt』を参照。欧州5大リーグ所属選手が対象
11位:鈴木彩艶(すずき・ざいおん) 生年月日:2002年8月21日 所属クラブ:パルマ(イタリア) 推定年俸:93万ユーロ(約1.5億円) 24/25リーグ戦成績:10試合12失点 惜しくもトップ10入りを逃したものの、欧州日本人選手の最新年俸ランキングで11位に輝いたのは今夏に完全移籍で加入したパルマで守護神として活躍する鈴木彩艶だ。推定年俸は93万ユーロ(約1.5億円)となっている。 日本人GKとして初めてセリエA(イタリア1部リーグ)でプレーしている鈴木は、徐々に新天地でのプレーに馴染み始めている。2024/25シーズン開幕当初はビッグセーブを披露する一方で単純なミスも目立ち、現地メディアから酷評されることも少なくなった。 だが、抜群の身体能力を生かした神がかり的なセービングや特大のロングフィードを武器にチームの危機を救う場面が増えてくると、周囲の評価が徐々に変化。 現地時間11月4日に行われたリーグ第11節のジェノア戦(● 0-1)では、試合後にイタリアメディア『ガゼッタ・ディ・パルマ』からチーム最高評価の「6.5点」を与えられた。 “守備の国”と称されてきたイタリアで、鈴木は何かを掴み始めているのだろうか。そのプレーぶりからは、以前よりも自信があふれているように見える。 パルマのファビオ・ペッキア監督は、ジェノア戦で鈴木が多用したロングフィードについて「(アドリアン・)ベルナベが退いたことでいつものようなパス回しができず、相手のプレスを1列かわす目的があった」と説明。メイド・イン・ジャパンの守護神は、持ち前の度胸と技術力で指揮官の意図を具現化してみせたのだった。 現在、パルマはリーグ戦11試合を消化して1勝6分4敗。自動降格圏のギリギリ外にあたる17位に位置している。4季ぶりにセリエAを戦っているクラブを見事残留に導ければ、シーズン終了後に鈴木の評価は間違いなく急上昇することだろう。
フットボールチャンネル