熊本県内の新たな最終処分場1カ所の井戸から指針値超えの有機フッ素化合物(PFAS)を検出 最終処分場計3カ所で指針値超えも原因は別に 周辺井戸の安全性を確認
南関町にある産業廃棄物最終処分場の井戸から国の指針値を超える有機フッ素化合物(PFAS)が検出された問題で、熊本県は新たにもう1カ所の最終処分場で指針値超えがあったと発表した。 【画像】熊本県は「このエリアは有機フッ素化合物については安心していい状況」と話す
熊本市除く県内19の最終処分場を調査
この問題は南関町にある最終処分場『エコアくまもと』と、同じく南関町にある民間処分場の監視井戸から国の指針値を超える有機フッ素化合物PFOS・PFOAが検出されたもの。 熊本県は12月11日に熊本市を除く地域の全ての最終処分場19施設で行った有機フッ素化合物についての調査結果を発表。 その結果、すでに公表されている『エコアくまもと』など2カ所に加えて、新たに1カ所の民間の最終処分場の監視井戸からも国の指針値を超える有機フッ素化合物が検出されたという。施設名や所在地は明らかにされていない。
3施設の周辺井戸の安全性を確認
一方で、これら3施設については、半径500メートル圏内の民家や事業所の井戸を対象に行った追加調査で安全性が確認されたとして、「このエリア、有機フッ素化合物については安心していい状況。風評被害も出ているということなので、ここは重ねて大丈夫ということを報道してほしい」と強調した。 また、いずれも「最終処分場からの水が原因ではないことが確認できている」という。熊本県は、引き続き、周辺事業所への聞き取りなどを行い、原因究明に向け調査を続けるとしている。 (テレビ熊本)
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