今のクラブでは不満? 今冬に移籍するべき欧州日本人(4)大ピンチ…。負傷中の監督交代で完全出遅れ
欧州サッカーも各国リーグで10試合ほどが終了し、新シーズンのチームでの序列がはっきりとわかってくる時期である。安定した出場機会を掴み充実した時間を過ごしている選手がいる一方で、監督の信頼を掴めず苦しい状況にある選手もいる。彼らは今冬に移籍するべきなのか…。今回は、今冬に移籍を検討すべき日本人選手を紹介する。※スタッツはデータサイト『Transfermarkt』を参照。情報は11月5日時点。
FW:小田裕太郎 生年月日:2001年8月12日 所属クラブ:ハーツ(スコットランド) 24/25リーグ戦成績:5試合1得点0アシスト スコットランドで戦う小田裕太郎もまとまった出場機会を得られず、苦しい時期を過ごしている選手の1人だ。今冬に新天地を目指す決断を下しても不思議ではない。 パリオリンピック(五輪)世代の逸材として活躍が期待されていた小田は、昨年1月にヴィッセル神戸からハーツに完全移籍を果たした。途中参戦となったスコットランドでの2022/23シーズンは、公式戦13試合に出場。まずまずといった船出となった。 そして海外で初めてフルシーズンを戦うことになった昨季は、公式戦31試合に出場し5ゴール1アシストを記録。ベンチスタートが多く、怪我に悩まされた時期もあったが、それでも出場機会を伸ばし、数字に残る活躍を見せたことは自信につながったはずだ。 しかし、3年目となる今季は不運に見舞われている。 それは、小田自身の負傷と、監督解任である。同選手は筋肉系の怪我によって9月末以降、戦列を離れることに。その期間にクラブは成績不振によって監督解任に踏み切った。 現時点で小田は戦列復帰を果たしておらず、ベンチ外の試合が続いている。後任監督のもとでチームの調子が上向いた場合、同選手はライバルたちに大きな遅れをとることになる。立場が危うくなることは明白だ。 後任監督の信頼を掴めなければ、小田がハーツで過ごす時間は終わりを迎えるかもしれない。
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