大阪府・児童100万人に図書カード2千円分配布へ 吉村知事「配布通じて見守りも」
大阪府・児童100万人に図書カード2千円分配布へ 吉村知事「配布通じて見守りも」
大阪府の吉村洋文知事は15日、大阪府庁で定例記者会見を開き、新型コロナウイルス感染拡大防止のため学校の休校が長期に及んでいることから、自宅ですごす子どもたちを支援しようと、図書カード2千円分を配布する方針を発表した。予算規模は総額20億円、対象者は100万人。 【中継録画】大阪、休業要請の対象企業などに支援金を支給へ 吉村知事が会見(2020年4月15日)
図書カードは「QRコード式」、スマホなければ書店へ持参
会見によると、カードが配布される対象となるのは、府内のすべての学校に通う児童、生徒約100万人。1人あたり2千円分の図書カードを、各学校を通じて配布するという。 図書カードはスマートフォンなどで読み取ることができる「QRコード式」のものとなり、自宅でも購入出来るよう配慮する。スマートフォンを持っていない場合は、本屋に持参すれば2千円分の買い物ができるとしている。
教諭配布しながら子どもたちの様子を確認して心のケアを
カードの配布方法については、市町村、府立学校以外は市町村に任せる形となる。だが、教諭が家庭訪問をしつつ、この図書カードを配る際には、子どもたちの心の様子や学習の進捗の状況などを確認。その際に何が気付きがあれば、さらにその子供に対して支援をしていくことにつなげたいという。
カードについては4月中に学校に到着する予定
吉村知事は「その図書カードを使って漢字ドリルとかいろいろ買ってもらって、そして家庭学習の促進へということにつなげていきたいと思います。カードについては4月中に学校に到着する予定です。そこからそれぞれの学校から子どもたちに面談をしたり、子どもと会いながら配って、子どもたちの様子を確認して心のケアをしていくということをぜひ実施したいと思います」と話していた。
「LINE相談は5月6日まで毎日実施することに」
また、吉村知事は、SNSを活用した相談事業をさらに拡充していくことも発表した。 現在、休校中のさまざまな不安とか悩みを抱える子供たちのための「LINE相談」が毎週月曜日、週1回実施されているが、これを15日から5月6日まで「緊急事態宣言」が終わる日までは(土曜日、日曜日を除く毎日)実施するとした。相談時間午後5時から同9時。相談受付は午後8時半まで。 対象となるのは小・中・高・支援学校に通学するすべての児童、生徒となっている。