グッドスマイル・レーシング、2024年も盤石の体制継続。新規購入のメルセデスをモグモ氏デザインの”魔女”ミクが彩る
12月16日、スーパーGT GT300クラスに参戦するGOODSMILE RACING & TeamUKYOがアキバCOギャラリーで『グッドスマイルミーティング 2023 Vol.9』を開催。2023年シーズンを振り返るとともに、2024年の参戦体制を発表した。 チームは2024年も谷口信輝と片岡龍也のコンビを継続。メルセデスAMG GT3にヨコハマタイヤという組み合わせも変わらず、王座奪回を目指すことになる。 今季、チームは2017年以来となるタイトル獲得を狙い、11年目を迎えた谷口&片岡のコンビで臨んだ。第4戦富士でポールポジションを獲得するなど速さは見せたが、シーズンを通じて表彰台獲得はならなかった。これは谷口&片岡コンビとなってから初めてのことだ。 ドライバーのふたりや片山右京監督、安藝貴範エントラント代表、河野高男チーフエンジニア、レーシングミクサポーターズが登壇したイベントでは、悔しい結果に終わったシーズンを明るい雰囲気で振り返った。 安藝代表は、「もうひと頑張りが多かったシーズンだった」と総括した。 「GT300はとても複雑で高度で、ちょっとした運でレース結果が大きく変わります。我々も頑張っていきますし、皆さんのご声援も引き続きお願いしつつ、1年間の感謝をお伝えしたいと思います」 シーズンの振り返りの後は、2024年の体制発表。安藝代表は”転機になる”と予告したが、体制は全く変わらず。変わった所といえば、メルセデスAMG GT3の新車を購入したこと、そして例年通り新たなデザインのレーシングミクがお披露目されたことだ。 「我々は方針として『何も変えません』。2016年からメルセデスを使っていて来季で9シーズン目です。熟成を重ねている車両ですが、新車を購入して昨日届きました」 そう安藝代表は語った。 「我々の体制は大きく変わっていませんが、高度化して緻密な戦いとなっている中で勝ちを狙っていくためには、来季もう一段レベルアップしていきたいと思います。必ずチャンピオンを獲りたいですし、イライラが募って本業に影響が出ております(笑)。力を合わせて勝利したいと思います」 参戦体制会では、チームにとって体制発表に欠かせないピースのひとつである、レーシングミク2024年バージョンも公開された。今回デザインを担当したのは、人気を博した『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のキャラクター原案などを手がけたキャラクターデザイナー、イラストレーターのモグモ氏だ。 レーシングミクのイラストにはずっと興味があったというモグモ氏。イラスト制作にあたって、なんと140回ほどのラフが提出されたというから驚きだ。 今回のレーシングミクは”魔女”がテーマ。「美しくてミステリアスな魔女ではなく、みんなに愛される存在」というデザインだ。手に持つ魔女のほうきは、コードレスクリーナーとマイクスタンドが組み合わされている。 【GOODSMILE RACING&Team UKYO 2024年体制】 エントラント名:GOODSMILE RACING&Team UKYO エントラント代表:安藝貴範 ドライバー:谷口信輝、片岡龍也 監督:片山右京 チーフエンジニア:河野高男 メンテナンス:アールエスファイン イラストレーター:モグモ アートディレクター:コヤマシゲト 【参戦車両】 ゼッケン:4 車両名:グッドスマイル 初音ミク AMG 参戦車両:Mercedes-AMG GT3 タイヤ:YOKOHAMA
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