もっと使ってくれ…。日本代表で不遇の選手(3)器用貧乏? ハイスペックも、ベンチ続き
もはや欧州でプレーする選手であることが当たり前となったサッカー日本代表では、各ポジションで熾烈な競争が展開されている。贅沢な悩みだが、これによってクラブで高い評価を得ている選手でも先発の座を掴むことは難しくなった。そこで今回は、直近の試合で出場機会に恵まれていない実力者を紹介する。※情報は10月22日時点。スタッツはデータサイト『Transfermarkt』を参照
MF:旗手怜央(セルティック/スコットランド) 生年月日:1997年11月21日 (26歳) 24/25リーグ戦成績:7試合2ゴール0アシスト 川崎フロンターレの黄金時代を支えたMF旗手玲央は、2021年にセルティックへと加入した。優れたフィジカルや90分間ピッチを走り続ける献身性でチームを支え、今季もチームの主力としてリーグ戦7試合で2ゴールを記録している。 しかし、日本代表ではなかなか自身の立ち位置を確保できていない。現代表のライバルは、遠藤航や守田英正、田中碧といったボランチ陣だが、序列は彼らよりも下となっている。 先日行われたオーストラリア代表戦(1-1)では遠藤の欠場によってチャンスが巡ってきたかに思えたが、田中が優先して起用され、旗手に出番が訪れることは無かった。 様々なポジションをこなせるユーティリティ性が同選手の大きな魅力ではあるものの、各ポジションにスペシャリストがいる現代表では、その万能性は器用貧乏という言葉に置き換わってしまっている。 怪我が多いのも旗手の課題だろう。昨季は3度の負傷離脱でシーズンの大半を棒に振ってしまった。AFCアジアカップでも守田の不調によって出場機会が増えていた中で、旗手はふくらはぎを負傷して戦線を離脱。チャンスが少ない中で、不運な結果となってしまった。
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