経済産業省はドローンを利用したサービスを提供する事業者が一定の品質を確保するために必要なプロセスや基準を規定した日本産業規格（ＪＩＳ）を制定した。福島県南相馬市の福島ロボットテストフィールド（ロボテス）が中心となって作成した。 　農業や物流、空撮、点検など多様な分野でドローンを用いたサービスが提供されている。統一ルールなどがなかったため、顧客満足度の低下が懸念されていた。ＪＩＳは事業者に対し、人員の能力管理、情報収集、飛行中に発生した事故への対応、定期的なサービスの見直しと改善策の策定などを求めている。 　経産省は制定によって品質向上を進め、市場の拡大につなげる。ドローンの利活用促進を通じて労働力不足解消や災害時の対応力強化も図る。