占1グランプリ優勝者は元芸人? 占い師「あい」の生き方
日本最大級の占いイベント「占1GP」グランプリ獲得
占1グランプリ優勝者は元芸人? 占い師「あい」の生き方 撮影:北代靖典 THEPAGE大阪
日本最大級の占いイベント「占1(うらわん)グランプリ」をご存じだろうか? 技術やキャラクター、トーク力を審査して1位を決める大会だが、第2回の「占1グランプリ2016」で優勝したのが、スピリチュアルカウンセラーのあいさん(38)だ。一般社団法人叶えるコンシェルジュ協会とMBS毎日放送とのコラボで行われたもので、彼女は300人の一般投票と審査員6人の圧倒的な支持を得てグランプリとMBS特別賞の2冠を制覇。元芸人というユニークな経歴の持ち主で、大阪の若手芸人からは“浪速の母”として信頼も厚いようだ。そこで今回、大阪ミナミの「ロフトプラスワンウエスト」で行われたイベント『占い魔女のクリスマスナイト』におじゃまして話を聞いてみた。 【拡大写真付き】性同一性障害乗り越え 歌手・麻倉ケイトの生き方
東京NSC6期生「新喜劇に入りたかった」
一般社団法人「叶えるコンシェルジュ協会」理事の杉谷勉氏は、こう話す。「占い市場は1兆円産業とも言われています。特に大阪は占い師の数が日本でいちばん多いと言われ、技術を持っている人がたくさんいる。でも、なかなか陽の当たらない人も多いようです。そこで、元気になる占い師を発掘し、スターを輩出したいという思いから、占1グランプリを立ち上げました」 そんな中、一気に注目を浴びているのが、あいさんだ。北海道出身。上京後、2000年に東京NSC6期生として吉本総合芸能学院で1年間お笑いを学ぶ。 「新喜劇に入りたかったんです。でも、東京では新喜劇がなかったので、大阪の新喜劇に行きたいって言ったら、現状は厳しいと言われて…。そんな時、芸人の先輩とお付き合いすることになりまして。それで結婚しました。結婚した先の静岡県で夫婦で漫才を始め、3年くらいやってました。吉本の所属ではなくフリーで。それから離婚をしまして、離婚を機に大阪に来ました」
占いでお笑いの優勝者を続けて当てたことが転機に
大阪では大手占い会社に所属。占い師のHP制作やコンサルタントをやり、そこから占い業界のことを考え始めたという。 「私自身が占い師になろうと考え、タロット占いなどを勉強して占い師になりました。そこからまた芸人活動も始まり、R1グランプリにも参戦し、フリーとして1年くらい活動しました」とあいさん。転機が訪れたのは、占いで2012年 第33回ABCお笑いグランプリ優勝者(かまいたち)と、続く2013年優勝者(ジャルジャル)を見事に当てたことだ。 「38組いる中で、かまいたちの優勝を当てたんです。最初、別の芸人が相談に来て、『優勝するためにはどうしたらいいですか』って聞かれて、私は『優勝はできないと思う。なぜなら、かまいたちが優勝するからです』って答えて。それが噂になって、芸人たちが毎日来るようになったんです」 さらに今回、「占1グランプリ2016」で占い師として優勝を果たした。これは書類審査を経て、二次が審査員審査。審査員たちを実際に占うわけだが、そこでは技術力や会話力、キャラクターなど得点数評価で順位が決まり、最後は一般審査になっているという。