【速報】劇団員死亡問題 劇団側が認めた14のパワハラ 阪急阪神HDの会長が遺族に直接謝罪 遺族側と合意文書締結
宝塚歌劇団の劇団員が死亡した問題で、劇団を運営する阪急阪神HDは、これまでの姿勢を覆し、遺族側が主張するパワハラについて、14のパワハラ行為を認めました。 28日に大阪で会長や社長が遺族に直接謝罪し、合意書を締結したということです。
■遺族側と劇団側が合意文書締結
宝塚歌劇団を巡っては、去年、宙組に所属する劇団員の女性(当時25)が死亡しているのが見つかりました。 自殺とみられています。 劇団側は当初、過密なスケジュールなどで劇団員に心理的負荷がかかっていた可能性を認めた一方、いじめやパワハラは確認できなかったとしていました。 これに対し、遺族側は「到底納得できない」として、劇団幹部や上級生らによる15件のパワハラがあったと主張。 劇団側は遺族側の証拠の提示を受けて、事実上の再調査を行うことになりました。 再調査の結果、先月の段階では、遺族側の発表によると劇団側は15件のパワハラのうち、7件のパワハラについてはほとんどの内容を認め、2件を否定していました。 しかし、遺族側と劇団側はその後も協議を重ね、15項目のパワハラ行為を14項目に整理。 最終的に劇団側は、その14項目のパワハラを認め、28日午前11時に阪急阪神HDの角和夫会長や嶋田泰夫社長が遺族と面会し、謝罪した上で合意文書を締結したということです。
■ヘアアイロンで髪を巻こうとし額にやけど など14項目のパワハラ
劇団側が認めたパワハラ行為は以下の14項目です。 ①断ったのに上級生がヘアアイロンで髪を巻こうとし額にやけど。やけどを負わせた上級生から真摯な謝罪がなかった。 ②上級生が首飾りの作り直しなど深夜に及び労働を課した。 ③上級生が新人公演のダメ出しで人格否定のような言葉を浴びせた。 ④宙組幹部が呼び出し その後宙組全員の集まりを開き、過呼吸状態に追い込んだ。 ⑤宙組プロデューサーが④の集まりの場を設定したこと。組替えの要求を無視したこと。 ⑥ヘアアイロン事案について 劇団が「事実無根」と HPで発表。 ⑦劇団が過大な業務量を課し、長時間労働をさせた。 ⑧宙組の幹部が本来必要ない「振り写し」について一層の過重な業務を課した。 ⑨宙組の幹部が 「お声がけ」について 一層の過重な業務を課した。 ⑩ 演出家が怠慢や不備により到底対応不可能な業務を課した。 ⑪宙組の幹部が配役表に関して、指導・叱責し深夜まで帰宅できず。 ⑫宙組の幹部が「振り写し」に関し、大声で宙組の組員の前で叱責。 ⑬宙組の幹部が 「下級生の失敗は全て あんたのせいや」など 叱責を繰り返した。 ⑭宙組上級生が「お声がけ」に関し詰問や叱責を続け罵倒した。