ドジャース・大谷翔平

　「CNNトラベル」電子版が4日（日本時間5日）にドジャースの大谷翔平がもたらす経済効果について詳しく報じた。ある日本の大手旅行代理店は、ドジャースのホームゲームごとに日本から約200人の予約があると明かすなど、ドジャースは大谷効果を最大限に活用しているという。 　新しい日本のスポンサーは12社。スタジアムの広告ボードはダイソー、トーヨータイヤ、ヤクルトなどの日本のスポンサーの看板で覆われている。ドジャースの球団社長兼CEOのスタン・カステンは「ホームゲームの広告スペースは売り切れたので、日本のスポンサーは現在、遠征の試合を念頭に他球場のスペースを購入している」と明かした。「私たちは収益増を見込んでいたが、ここまでとは予想していなかった。野球全体にとって良いこと。球界全体が私たちが経験していることを誇りに思っています」と本拠に限らない「効果」を認めた。 　日本語のスタジアムツアーは連日大人気で、試合がない日でも日本からのグループが誰もいないドジャースタジアムに来て、ダグアウト、フィールド、プレスボックスなどを見学。日本語ツアーは週に4回提供されている。カステンは、「朝も夜も、ドジャースタジアムに日本からのファンを降ろすツアーバスが来る」と微笑む。 　球場内では飲食で日本のメニューを増やしている。ドジャードッグのような伝統的な食べ物に加えて、チキンカツサンドイッチ、寿司、黒豚ソーセージ、たこ焼きなどの新メニューだ。「たこ焼きには少しロサンゼルスの風味を加えました」と球場シェフ。 ロサンゼルス観光局もこの大谷人気に期待している。 　観光局CEOのアダム・バークは「2023年、ロサンゼルスは日本から23万人の訪問者を迎え、これは前年から91・7％の増加でした。目標は、より多くの日本人に来てもらい、スポーツチームを見てもらうだけでなく、他のいろんなスポットを訪れ、滞在期間を延ばしてもらうことです」と明かす。観光局は日本からの訪問者の80～90％がロサンゼルス滞在中に少なくとも一度はドジャースタジアムに行くと見積もっている。 　日本人街、リトル東京も大賑わいだ。ミヤコホテルは、ホームゲームの日の午後3時には、ロビーがドジャースのギアを着た日本からのお客でいっぱいになるという。ホームシリーズ中はいつも満室。ミヤコホテルに限らず、ロサンゼルスのダウンタウンのホテルの宿泊費はドジャースのホームゲームの日は、料金が百ドル以上も高くなることがあるが、シーズン終了まで、すでに相当売れているそうだ。