大掃除で必ずチェックしてほしい…「ビニール傘だけではない」お金が貯まらない家に必ずあるもの
■片付いた家は「お金が貯まる家」 ・時間が効率よく使えるようになる 家が片付いて見通しが良くなると、探し物で余計な時間を浪費しなくて済む。ロボット掃除機を使っているとしても、床の片づけで右往左往する必要はない。早く片づけなくてはとイライラすることもなくなり、気持ちに余裕も生まれる。片付けに割く時間が減れば、収入を生み出す時間に振り向けることもできる。時は金なりとよく言ったもので、雑事に時間を使わなくて済むようになれば、家事も仕事もはかどるというわけだ。それに、片付いた家は快適でリラックスできる。物事に前向きに取り組める余裕を与えてくれるだろう。 どんなお金持ちでも資産には限りがある。ましてや私たちが手にする収入は有限だ。買うべきもの、買わなくていいものをきっちり判断できる人が、確実にお金を残していける人だ。お金の使い道にはいろいろあるが、自分のために使うなら、その消費が幸福感を与えてくれるかを大事にしたい。 大掃除とは、自分が大事にしてきたものを再認識できる機会でもある。片付けの最中に、自分が好きだったもの、見ると楽しい思い出が蘇るもの、ワクワクできるものを手にするだろう。そういうモノに使うお金はムダ金とは呼ばない。大切なものに使うと、不思議に気持ちが満たされるものだ。逆にたとえ安価でも中途半端なものを買ってばかりいると満足できず、中途半端な消費を繰り返してしまうだろう。 自分に幸福感を与えてくれるモノに使うお金を守るためにも、そうではない消費は減らしていこう。そのための、よきレッスンとなるのが大掃除だと考えれば、今年はきっとやる気が出てくるに違いない。 ---------- 松崎 のり子(まつざき・のりこ) 消費経済ジャーナリスト 『レタスクラブ』『ESSE』など生活情報誌の編集者として20年以上、節約・マネー記事を担当。「貯め上手な人」「貯められない人」の家計とライフスタイルを取材・分析してきた経験から、「消費者にとって有意義で幸せなお金の使い方」をテーマに、各メディアで情報発信を行っている。著書に『定年後でもちゃっかり増えるお金術』『「3足1000円」の靴下を買う人は一生お金が貯まらない 』(以上、講談社)ほか。 ----------
消費経済ジャーナリスト 松崎 のり子