「正しい情報を」相次ぐ陸奥湾地震受け青森県が緊急会見 最大3.2mの津波想定も「現段階では顕著な懸念事項はない」
RAB青森放送
今月相次いでいる陸奥湾を震源とした地震についてです。 県と専門家が臨時会見を開き、今後の備えについて呼びかけました。 今月20日、陸奥湾を震源とする最大震度4の地震が発生しました。 震央周辺では今月16日から地震活動が見られ、震度1以上の地震は今月21日までに8回観測しています。 県は今日夕方臨時の会見を開き、今後の見通しや注意点を説明しました。 マグニチュード5.1を観測した20日以降、陸奥湾の地震活動は時間の経過とともに低下していますが、小さな活動は続いているとしています。 東北大学大学院地震・噴火予知研究観測センターの日野亮太センター長は、ごく狭い範囲の活動にとどまっていることなどから「現段階では顕著な懸念事項はない」としています。 気象台によりますと、陸奥湾周辺ではおよそ300年前にマグニチュード7程度の地震が発生しているということです。 内陸直下型の地震では海岸から300メートルから600メートルの範囲で、最大3.2メートルの津波が来ることも想定されます。 おおよそ2分から8分で津波の第1波が襲ってくることを想定し、日ごろから備えるよう呼びかけています。 一方、青森と秋田県境にある十和田では昨日三戸町で震度1を観測するなど、震源が中湖付近の深さ6kmと推定される火山性地震が続いています。 ただ宮下知事は、2つの地震を根拠無く結びつけるなどせず、正しい情報を確認するよう呼びかけています。 ★宮下知事 「2か所で陸奥湾と十和田湖で頻発しているような状況はありますが、それらの関係性は特にいまの時点ではない断層6か所との関連性もいまの時点ではないと、正しい情報を皆さんに理解していただいて」 「地震はどこでもいつでも起こりますので、地震や津波から身を守る方法をそれぞれが考えていただくことが非常に重要になります」 陸奥湾を震源とする地震と県内で認知されている断層との関連は不明です。 今後も陸奥湾での地震が続く可能性があるということで、準備や備えを万全にするよう呼びかけています。