【ボートレース】毒島誠が悲願のグランプリ初制覇!「やっと取れた」…住之江・グランプリ
◆SG第39回グランプリ(22日・ボートレース住之江・最終日) 毒島が悲願に届いた。進入は枠なりの3対3。インからコンマ19のスタートを決めた毒島が、真っ先に1マークを回る。ハンドルを切り直したため、桐生の差しが入りかけたが、節イチパワーで退けた。「1マークはかなり切り直した。エンジンが良かったので良かったです」と振り返った。 ゴール後は力強くガッツポーズ。「21年選手をやっていて、その思いが全部出た。(道のりは)やっぱり厳しかった」と優勝をかみしめた。 GPは11度目の出場。7度目の優出で優勝戦1号艇を手にした。そして、チャンスをしっかりモノにした。 賞金ランク2位での出場だったが、同1位の馬場より年間を通じてSGの内容は良かった。3月の戸田クラシックで優勝。早々にGP切符を手に入れた。「8月、9月はちょっと苦しかったけど、それ以外はおおむね順調でした」。GP制覇だけを見据えて過ごした1年だった。 近況は調整も当たっていた。戸田ダービーは節イチの仕上がり。下関チャレンジカップは妨害失格に終わったがトップ級の足だった。今節は上位2基の一つである32号機をゲット。「足はむちゃくちゃ良かった。だから、緊張もいつもより少なかった」と相棒を絶賛した。 毒島に始まり毒島に終わった2024年。獲得賞金は2億4000万円を超え、初の賞金王にも輝いた。SGは9度目の制覇。そのうち7度がナイター開催。ナイターキングの異名にさらにハクがついた。 22日は愛する妻・幸美さんの46回目の誕生日でもあった。「いいプレゼントができました。おめでとう。いつもありがとう」と感謝した。 グランデ5達成へ、残すはオールスターのみとなった。「しっかりと取りたい大会」と前を見据えた。頂点へ立って迎える25年。「(GPを勝って)肩の荷が下りました。来年は自然体で自分らしいレースをしていきたい」。毒島の最強伝説は来年も続く。(藤原 邦充)
報知新聞社