地震で本堂全壊の寺 公費解体へ 法要で再建誓う 石川・輪島市
能登半島地震では、地域の人々の心のよりどころになっている多くの寺や神社も被害を受けました。本堂が全壊した石川県輪島市の寺では、27日、解体を前に法要が営まれました。 室町時代に建てられた輪島市門前町の専徳寺。 元日の地震で本堂などが倒壊し、全壊と判定されました。 住職の吉岡聡さんは、他の一般住宅の解体・撤去が落ち着いた段階で本堂の解体作業を行ってほしいと市に伝えたうえで、5月中旬、公費解体の申請に踏み切りました。 本堂の前に門徒らが集まり、瓦を一枚ずつ剥がしながら、寺の再建を誓いました。 専徳寺 住職 吉岡聡さん「まさかこんなお務めをするとは。一歩一歩前に進んでいきましょう」 地元住民にとっても、500年以上続く寺は心のよりどころでした。 専徳寺の解体作業は、2024年になる見通しで、寺では今後、資金を募って本堂の隣に建つ門徒会館を改修し、仮の本堂にすることにしています。
北陸放送