お笑い芸人・坂田利夫さんが老衰のため死去、関西演芸界の発展に貢献
「吉本興業」は1月30日、ギャグ「「あ~りが~とさ~ん」で知られたお笑い芸人・坂田利夫(本名:地神利夫)さんが12月29日、老衰のため大阪市内で亡くなったと発表。満82歳だった。 【写真】映画『0.5ミリ』会見にて、安藤サクラと坂田利夫さん 坂田さんは1964年にデビュー、1967年に前田五郎さん(故人)と漫才コンビ・コメディNo.1を結成し、数々の賞を受賞。若手のころから、西川きよし・ヘレン夫妻と仲が良く、西川家に居候して3人で若い時代を切磋琢磨した。 また、『あっちこっち丁稚』(ABC)で共演した後輩芸人・間寛平とは54年にわたる親交があり、先日は82歳の誕生日を間夫妻にお祝いしてもらい、最期も親族と間夫妻に見守られながら息を引き取ったという。 自らアホキャラを演じ、「アホの坂田」の愛称で全国のお茶の間で愛された坂田さん。「あ~りが~とさ~ん」「あんたバカね、オホホ~」「いえす、あいどぅー」などのギャグで知られ、これまで『上方漫才大賞』大賞、『上方お笑い大賞』金賞、『NHK上方漫才コンテスト』最優秀話術賞などを受賞。「吉本興業」の発展だけでなく、関西の演芸界に大きく貢献した。 また、2015年には安藤桃子監督の映画『0.5ミリ』でスクリーンデビュー。深みのある演技から、『第10回おおさかシネマフェスティバル』助演男優賞を受賞。主演の安藤サクラは会見で、「小さい頃から『アホの坂田』が大好きで、ご一緒させていただいて緊張しました。撮影の途中からは夫婦のように過ごさせていただきました!」と、その共演を喜んだ。 「吉本興業」は、「皆様には、故人生前に賜りましたご厚誼に深く感謝しますとともに、謹んでお知らせ申し上げます。なお、葬儀告別式の場所、自宅住所、喪主は非公表とさせていただきます」とし、「通夜・葬儀告別式への一般の方のご参列および取材は固く辞退させていただきます。お別れ会の予定は現在のところありません」としている。