映画『雪子 a.k.a.』2025年1月より公開決定 PFF2冠『スーパーミキンコリニスタ』の草場尚也監督最新作
映画『雪子 a.k.a.』が、2025年1月よりユーロスペースほか全国順次公開されることが決定した。 【全ての画像】『雪子 a.k.a.』場面写真ほか(全16枚) 本作は、PFFアワード2019日活賞とホリプロ賞の2冠受賞作『スーパーミキンコリニスタ』で注目を浴びた、草場尚也監督の劇場用映画初監督作品。“29歳問題”の渦中で人生に迷った主人公・雪子が、ラップを通して自分と向き合い答えを探す姿を描く。なお、劇中で雪子が披露するリリックは、ラッパーのダースレイダーが本作の為に書き下ろした。 主人公・雪子を演じるのは山下リオ。同僚教師に樋口日奈、占部房子、恋人や友人に渡辺大知、剛力彩芽、そして雪子の父を石橋凌が演じる。 『雪子 a.k.a.』は、9月にアルゼンチンで開催された第2回ブエノスアイレス州国際映画祭ではSIGNIS賞を受賞したほか、イギリスのウェールズ国際子ども映画祭2024などいくつかの映画祭参加も待機しており、海外からの注目も集めている。 ■主演・山下リオ コメント この映画のオファーをいただいた時、私は雪子と同じ30歳。事務所から独立してすぐのことでした。ただ漠然とした不安を抱える雪子は、そんな私自身と重なり、いつしか同化していたように思います。 「人は自信をなくすと透明人間になってゆく」、演じていて強烈に感じたことです。でも、自分に色をつけられるのもまた自分です。 この映画は、自分らしく生きるために1ミリでも1センチでも、前に進もうとする雪子の姿がたくさん映り込んでいます。 透明人間はどこにでもいるし、明日の自分がそうかもしれない。 そんな方々に愛を込めて、『雪子 a.k.a.』を届けたいです。是非、劇場でご覧ください。 ■草場尚也監督 コメント 私自身が教員免許を持っていて、元々は小学校教諭を目指していたことから企画が開いていきました。 そして、いま一番好きなヒップホップ・ミュージックを掛け合わせています。この企画を始めてから、サイファーにも通いました。とはいえ即興は苦手で、ラップもできたものではありません。即興が苦手というのは、他者とのコミュニケーションでも同様で、あの時こう言えばよかった、など躓きを感じることが多々あります。 でも、映画は即興ではないから。時間をかけて考え、主人公・雪子に想いを託し、素敵なスタッフ・キャストに恵まれて完成することができました。 東京で生活している女性が主人公ですが、地元の長崎でも一部撮らせていただきました。映画作りをするたびに、たくさんの支えがあることに気付かされます。 観客の皆さんにとって、雪子が生きる世界に没入し、その在り方や感情を追体験できる映画になっていたのなら嬉しいです。 <作品情報> 『雪子 a.k.a.』 2025年1月よりユーロスペースほか全国順次公開