【モテるヒゲ】オヤジになるほど「ヒゲ」は武器になる!
他人からは正面より横や斜めから見られるので、横顔のヒゲデザインは大事
── ヒゲは職業も選ぶし、難しい場面もあると思います。 丸山 接客業や堅い職業の方は、なかなか伸ばせませんよね。ただ、そういった人でもヒゲを楽しめる世の中に変えていきたいというのが、我々の思いであり使命なんです。これまでは明確にされていなかったスタイルの定義からトリミングのやり方まで、長年研究をしてテクニックを磨き、独自のスタイルを作り上げてきました。
この店やさまざまな場面でそのメソッドを伝え啓蒙してきたことで、ヒゲのカッコよさが広まって、少しずつですが時代が変わったという実感はありますね。 ── 前回のヒゲスタイルの正解は、口ヒゲと錨(いかり)型に整えたあごヒゲが繋がった、皆さんの「アンカー」ですよね。その理由を教えてください。 丸山 やっぱり日本人に一番「アンカー」が似合うんですよ。眉毛、口ヒゲ、あごヒゲと黒いラインが3つできると、顔が分割されてバランスよく見えるし、初めてヒゲを伸ばす方でも挑戦しやすい基本のスタイルなんです。 関 お客さんのオーダーもほとんどが「アンカー」です。 丸山 言葉で伝えるよりも、自分たちがモデルになったほうがイメージが伝わりやすいので、僕らもこのスタイルにすることが多いですね。正面だけでなく、横顔も実際に見ていただくとよくわかるので。 関 自分の顔ってほぼ正面しか見ませんが、他人からはむしろ横や斜めから見られることのほうが多いので、横顔は大事なんです。
ヒゲのトリミングをしただけで「整形した?」と言われたことも
長山 僕の横顔はあごが引っ込んでいて口元が出ているので、あごをもう少し前に出したいんですよね。だから口ヒゲは短く、あごヒゲは長く厚めに残すようにトリミングして、骨格補整をしているんです。 ── 骨格までヒゲで補整できるなんて驚きです! 長山 20年ぶりに会った友人に「整形した?」って言われるくらい、顔の印象が違うみたいなんです。トリミング効果はかなりあると思います。
── ではヒゲを生やさない手はありませんね。 丸山 そうです! 電気シェーバーだけで剃ると、ヘアスタイルでいう丸坊主なんですよね。それはそれで楽しめばいいんですけれど、輪郭をシュッと見せるためにグラデーションをつけたりといったボリューム調整できるのが、トリミングの醍醐味。トリミングのテクニックを使うと、顔立ちがぐっと変わりますよ。 ── モテるのに清潔感はマストだと思いますが、清潔感を出すコツはありますか? 丸山 伸ばしっぱなしのヒゲはワイルドに見えるけれど、どうしても不潔に見えるんですよね。カッコいいヒゲはトリミングあってこそ。ヒゲが生えている部分と生えていない部分をはっきり分けて、メリハリをつけるのが清潔感を引き出す秘訣です。 関 初めて担当するお客さんには、誰の目線を意識したいかをうかがいます。同性から見てカッコいいヒゲと女性にウケるヒゲはやっぱり違うので、女性からの好感度を狙いたい方には、清潔感を重視して「アンカー」の薄めバージョンにしたり、あごヒゲを小さくトリミングしたり。個性をアピールしたい方やちょっとワイルドに見せたい方には、ボリュームのあるヒゲをオススメしています。