レース仕様のダイハツ「ミラ」はまだまだ進化中!「東北660選手権」参戦マシンの予算を抑えた勝利の方程式とは
マシンの軽量化も課題のひとつ
もうひとつの大きなテーマは軽量化だ。開幕戦のときに計測した車重は689kgで、ライバルたちに比べて不利という現状。そこで620kgを目標に外装パーツの変更や補強パーツの取り外し、また安全性に影響を及ぼさない部分の肉抜きなどを進めていく。 安達代表の努力に応え小松選手もダイエットに励んでいるようで、次戦ではクルマも人も生まれかわった姿を見られそうだ。現在のベテラン勢はギヤ比を特定のコースに絞り、スポット参戦しかできないケースも増えている。とはいえ年間4戦のシリーズが組まれてる以上、シリーズを制してこそ本当の強者といっていい。 「自分で走りたい気持ちももちろんあります。でも今は若い子たちにできるだけ負担を少なく、レースを楽しんでほしいという思いのほうが強いですね」 と安達代表は語る。そしてデモカーで試行錯誤しつつ蓄積するであろうノウハウを、ほかの参加者へと確実にフィードバックしていくことで、1クラスへ気軽にステップアップできる日が来るはずだ。ストレスの溜まった開幕戦から2カ月半、第2戦での捲土重来を大いに期待したい。