『海に眠るダイヤモンド』は「壮大な愛の物語に」 企画の発端やキャストの起用理由、撮影の裏側を新井P語る
企画の発端は、脚本・野木亜紀子と新井順子Pの長崎旅行
ついに放送がスタートしたTBS系日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』(毎週日曜21:00~)。脚本・野木亜紀子×演出・塚原あゆ子×プロデュース・新井順子というヒットメーカーが手掛けるということで放送前から大きな期待が寄せられていたが、2話放送前に新井プロデューサーが取材に応じ、作品について語った。 【写真】ドレスアップした神木隆之介、斎藤工、杉咲花、土屋太鳳ら
『アンナチュラル』、『MIU404』、そして現在興収50億円を超えるヒットを記録している映画『ラストマイル』を手掛けた、野木×塚原×新井というゴールデンタッグ。そんな3人が新たに挑むのが日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』だ。 1955年、長崎県・端島。第2次世界大戦の敗戦から10年、高度経済成長期を迎えた日本を支えることになる石炭産業の地であるこの島と、現代の東京を舞台に、70年にわたる愛と友情、家族を描いた壮大な物語が展開する。 本企画について新井氏は「野木さんと長崎へ旅行に行った際、名所を回るなか、端島(通称:軍艦島)にも赴きました。その時点では、ドラマにしようという思いはなかったのですが、島民の方にお話を聞いたり、島に上陸した際の圧巻さに心惹かれたりして、何か形にできないかなという思いになったんです」と発端について説明。そして、「日曜劇場をやってみたいね」という話になり、取材などを開始し、企画が動き出したという。 ■神木隆之介が二役 ホストと純朴な青年を見事に演じ分け 70年にわたる壮大な物語。第1話では、現在の東京と1955年の端島がテンポよく交互に描かれる。その中心にいるのが、端島生まれで端島育ち、端島を盛り上げたいという思いで大学卒業後、端島に戻り鷹羽鉱業の職員となる鉄平役と、現代ではホストクラブで働く・玲央という二役を演じる神木隆之介だ。 「神木さんの役はすぐに決まりました」と新井氏。野木氏も「これまで見たことのない神木さんを作りたい」と意気込んでいたという。第1話では、金髪のホストと、端島での純朴な青年を見事に演じ分けたが、新井氏も「本番とそれ以外のスイッチがすごい。カットがかかるとスッと神木さんに戻るんです。そしてお芝居が自由。台本にない行間を埋めるアイデアをたくさん出してくださる方」と称賛していた。 鉄平と玲央の関係性は、さまざまな考察が繰り広げられそうだが、新井氏は「第1話にもヒントになるようなことが隠されています。きっと最終回まで見て、第1話を観返すと『あー』と気づく部分も多いと思います」と期待を煽る。