後半４分、勝ち越し点を奪い、跳び上がって喜ぶ清水・カルリーニョスジュニオ

◇明治安田Ｊ２リーグ　清水３－１岡山（３０日・アイスタ） 　清水エスパルスが岡山を３―１で下し、３戦ぶりの勝利を飾った。ＭＦカルリーニョスジュニオ（２９）が前半２０分に先制点を奪うと、同点の後半４分に勝ち越しゴール。さらに途中出場のＭＦ矢島慎也（３０）がダメ押し点を挙げた。次節６日は千葉をホームで迎え撃つ。 　１１日の鹿児島戦（４〇０）以来。秋葉忠宏監督（４８）は「ここ１、２週間苦しかった。それでも選手、スタッフが自分を見失うことなく最高の準備をしたからこそ」と声を弾ませた。 　カルリーニョスジュニオが攻撃を引っ張った。前半２０分、ＧＫの頭上を抜く弾丸ミドルで先制点。後半４分には、セットプレーからのＭＦ乾のシュートのこぼれ球を逃さず蹴り込み、跳び上がって喜んだ。昨年７月の仙台戦以来の複数得点に「チャンスがあれば打とうと決めていた。勝利に貢献できたことがうれしい」と背番号１０。「チームのために献身的に戦ってくれる選手。やっと爆発してくれた」と指揮官も目を細めた。 　敗れると、勝ち点６差の岡山に迫られ、上位の長崎や横浜ＦＣに引き離されるピンチで踏みとどまった。今季のホーム無敗も１０試合（９勝１分け）に伸びた。カルリと乾は累積警告で次節は出られないが、「（控えにも）素晴らしい選手がいる」と監督。連勝で再び波に乗る。（里見　祐司）