「パティシエに」「優しい人」地元の伝説から考案 500人の子の夢描いたこいのぼり
南郷小(滋賀県大津市南郷1丁目)の児童らが、夢や思いを寄せ書きした巨大なこいのぼりを制作した。小さな魚たちが集まって大きな魚を形作るデザインに仕上げ、児童自らが企画したイベントでお披露目された。 同校では昨年から児童有志が「南郷スマイルボランティア」(NSV)を結成し、学校中に笑顔を増やす取り組みを続けている。地元にコイにまつわる伝説があることから、活動の一環でこいのぼり作りを企画。全校児童約500人がパティシエや先生など将来の夢をはじめ、「困っている人を助けられる人」「優しい人になりたい」などの思いを、全長7メートルのこいのぼりに書き込んだ。 NSVや児童会が企画運営し、地域住民も招いてさまざまな発表を行う「夢スマイルデー」が12日に初めて開かれ、巨大こいのぼりが会場を彩った。6年の女児(11)は「全校のみんなが一つになって楽しめた」と話し、別の女児(12)は「これからも笑顔いっぱいの学校にしていきたい」と力を込めた。