陸・海自衛隊と米海軍がパレード 佐世保市中心部のアーケード、小銃は携行せず
長崎県佐世保市を拠点とする陸・海自衛隊と米海軍佐世保基地合同の「佐世保自衛隊パレード」が4日、市中心部のアーケードであった。今年は小銃などを携行せずに実施。集まった大勢の市民は日米の小旗を振って激励する一方、アーケードでの「武装パレード」に反対の意思を示す市民もいた。 自衛隊への理解を深めてもらおうと陸・海の自衛隊が企画。19回目の今年は、米海軍関係者約50人を含め約370人が行進した。昨年まで陸自の水陸機動団の隊員は小銃などを持っていたが、今年はパレードの趣旨を踏まえ、不携行で参加した。 隊員たちは、音楽隊の演奏に合わせて約600メートルを力強く行進。沿道の市民は日米の小旗を振ったり拍手をしたりして声援を送った。 一方、市民8人は「武力で平和はつくれない」「日米の軍事一体化に反対します」と書いたプラカードを掲げて抗議した。米軍の動向を追うリムピースの篠崎正人編集委員は「戦闘力を誇示し、威圧的な姿勢で平和を守ろうとするやり方は間違っている」と話した。