【プレビュー】悲願のアジア制覇へ。横浜FMがホームでの第1戦で先手を奪う| AFCチャンピオンズリーグ
【国内サッカー プレビュー】11日、AFCチャンピオンズリーグ決勝第1戦が横浜国際総合競技場で開催。西地区を勝ち上がってきたUAEのアル・アインをホームで迎え撃つ。
決戦のときがやってきた。横浜F・マリノスが、クラブ史上初のアジア制覇をかけた戦いに挑む。UAEの強豪であるアル・アインをホームに迎えての第1戦は勝利がマストのゲームとなる。 ファイナルへのチケットをかけた韓国・蔚山現代との準決勝は激闘をとおり越し、死闘となった。敵地での第1戦を0-1で落とすも、ホームでの第2戦は30分までに3ゴールを奪い、“楽勝ムード”が漂った。しかし、そこから予想だにしない展開を迎える。36分にCKから1点を返されると、前半終了間際にカウンターを食らい、エリア内でハンドを取られた上島拓巳が一発退場。そのPKも決められて、トータルスコアでもあっという間に振り出しに戻された。そこからは防戦一方となるが、GKポープ・ウィリアムを中心に延長戦を含めた120分を守り切ると、PK戦で辛くも勝利。劇的な結末で決勝進出を決めた。 今大会全体を振り返っても、決勝までの道のりは平たんではなかったが、山あり谷ありの道のりを一つずつ乗り越えてきたチームはアジアの舞台を勝ち抜くごとに逞しさを増した。Jリーグとシーズンカレンダーが異なるため、グループステージを戦ったケヴィン・マスカット監督のチームとノックアウトステージから率いたハリー・キューウェル監督のチームと、“2年分”の思いが宿った大会でもある。 西地区を勝ち上がってきたUAEのアル・アインは間違いなく強敵。東地区のチームにはない思い切りや大胆さ、そして中東の選手特有の身体能力の高さや規格外のプレーもあるかもしれない。一筋縄ではいかない厄介なチームである。 それでも、横浜FMには積み上げてきたフットボールがある。この大一番でも勝利への近道は、自分たちのアタッキングフットボールを信じ貫くことだろう。打ち合い上等、点の取り合いは大歓迎。トリコロール一色に染まる横浜国際総合競技場で先勝を飾り、アジアへの頂点へ王手をかけたい。