テスラ、中国で人員削減を加速-競争や消費者心理の低迷で販売苦戦
(ブルームバーグ): 電気自動車(EV)メーカー、米テスラが中国での人員削減を加速させている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、世界最大の自動車市場である同国でのシェア奪還に向け厳しいプレッシャーにさらされている。
公に話す権限がないとして匿名を条件に応じた同関係者によれば、削減は今週から始まった。同社は既に4月半ばに世界の従業員の10%余りを削減しており、今回は追加削減となる。
テスラ、世界の従業員の10%以上を削減へ-EV需要が減速 (1)
今回はテスラ車の世界生産の半分以上を担う上海工場の物流チームやカスタマーサービススタッフ、エンジニア、生産ライン従業員など複数の部門が対象だという。先月の削減では営業担当が主に影響を受けたと、同関係者らが語った。
今回は何人が対象なのか、またテスラの中国事業にどのような影響が及ぶかは明らかになっていない。中国在勤のテスラ担当者にコメントを求めたが直ちには返答は得られなかった。
世界的なEV需要減速のあおりを受け、テスラは大規模なレイオフを行ったが、特に中国では深刻な打撃を受けている。比亜迪(BYD)などライバル企業との競争激化に加えて消費者心理の冷え込みが販売に影響を与えている。
原題:Tesla Ramps Up Job Cuts in China as Sales Slowdown Bites
(抜粋)
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