「人生、このままでいいの?」...今の自分に「いいね!」できない4つの理由
なぜ、自分に「いいね!」できないのだろう?
もし、今の自分に「いいね!」と言えないとしたら、その理由は何だろうか。その理由をぜひ考えてみてほしい。考えてもらった上で、僕が思う理由がいくつかあるので、解決アイデアも含めて紹介していきたい。 1つ目の理由は、ものの見方、考え方のクセだ。あなたは「あるものを見るクセの人」なのか、「ないものを見るクセの人」だろうか。 コップに半分入っている水を見たときに「まだ半分ある」と思う人は「あるものを見るクセの人」、「あと半分しかない」と思う人は「ないものを見るクセの人」だ。 このクセが人生に大きく影響している。幸せな人と、そうでない人がいるとしたら、それは「どちらを見ているか」の違いによるところが大きい。 「ないもの」を見ている人はどれだけ多くのものを手にしても、「まだまだ足りない」と思うだけで満足することはない。死ぬまで幸せを感じることはないだろう。 一方で、毎日の些さ細さいなことに幸せを見つけることができる人もいる。「今日はいい天気で気持ちいいな」「たまたま入ったお店のランチがおいしかったな」など。 この人は常に「あるもの」を見ているので、どんな状態であろうと幸せを感じることができる。 自分に「いいね!」と言えるか言えないかの違いは「いいね!」と言える面を見ているか、そうでない面を見ているかだ。まずは、毎日の中にある些細な「いいね!」を見つけることから始めてみるといい。 2つ目の理由は、何が幸せかがわからないことだ。僕もそうだったが、学生の頃には将来どうしたいかなんて、まったくイメージできなかった。理想がわからないから、それをつくっていくこともできない。 これは自分に向き合っていないことと、選択肢が圧倒的に足りないことが原因だが、このことは本書全体のテーマなので、各所を読んでいただきたい(のちほど、夢を見つける質問も紹介する)。 むしろ問題は、夢や生き方など幸せの選択肢が足りていないことだ。[編集部注:本書の]第1章でも書いたように、選択肢がないと選べない。今すぐにでも本屋や映画館に行って、自叙伝や小説など人生のストーリーに触れて人生のメニューを増やしてほしい。 また、人との出会いもオススメだ。近所の居酒屋に行ってみれば、いろんな人がいるだろう。そんな人と話をしてみるなど、できるだけ多くの人の人生に触れることで、その人が何に幸せを感じており、どんな夢を持っているのかを知ることがオススメだ。 大切なことは、「これまでに触れたことがない」だ。同じものに触れても世界は広がらない。読んだことのない本、会ったことのないようなタイプの人と触れ合ってみると、世界は広がるだろう。 そのときに「この人とは違う」と自分の身を守りがちだが、それでは何の意味もない。違うことを楽しむことが大切だ。 3つ目の理由は、「過程を楽しめていない」からだ。たとえば、夢の途中であるとか、結婚したいけどできないでいるとか、もっと仕事をバリバリしたいけど実力が伴ともなわないなどのように、どうなると幸せかを自分はわかっているが、それが叶っていない夢の途中にいるから今は「いいね!」とは言えないという状態だ。 自分が思う最高の状態がわかっていてまだ実現していないのであれば、「いいね!」と言いにくいかもしれない。しかし、その過程を楽しむことはできる。 夢は叶ってしまえば現実でしかない。あんなに心がウキウキしていたこともすぐに慣れてしまい、もっと大きな次の夢を見始める。人は満足することなく、もっともっとを求める生き物だ。 叶うことだけが「いいね!」だとすると、人生の大半は「いいね!」ではない時間になってしまう。チャレンジすること自体を心から楽しみ、そんな自分にも「いいね!」をしてあげよう(というよりも、楽しいと思えるチャレンジだけをしたほうがいい。そうでないと続かないから)。 最後になるが、4つ目の理由として「やっていない」という理由もある。理想もそこにたどり着く方法もわかっているけど、なぜか一歩が踏み出せないという状態だ。 人は変化を怖れる生き物なので、現状を変えたいと頭では考えていても、ついつい昨日と同じ毎日を過ごしてしまうこともある。 この解決アイデアとしては、自然に行動してしまうほど心からワクワクする未来を描くか、もうガマンできなくなるまで「いいね!」とは思えない毎日を過ごしてみるかのどちらかだ。 いずれにせよ、周りの人が変えてくれることはない。自分の背中は自分で押すしかないのだ。
河田真誠(コンサルタント、僧侶)