実際の利用イメージ

　山陽小野田のSC「おのだサンパーク」（山陽小野田市中川6）で6月12日、女性用個室トイレで生理用ナプキンを無料配布するサービス「toreluna（トレルナ）」の提供が始まった。（山口宇部経済新聞） 　同サービスは、「必要とする誰もが、いつでも安心を手にできる世の中にしたい」と、「ネクイノ」（大阪市北区）が開発・運営するサービス。2022年から全国38施設で実証実験を行い、5月21日から本格的にサービスの展開を始めた。設置されているデジタルサイネージに、賛同したパートナー企業や団体の広告動画を配信することで持続的な無料化を実現する。 　山口県内の商業施設での設置は初めてで、同SCの本館1階、2階の洋式トイレに計25台を設置する。無料の専用アプリをダウンロードし、QRコードを読み取ると生理用ナプキンが受け取れる仕組み。1枚受け取るとアプリ上で2時間ロックがかかり、1カ月に7枚が上限となる。 　同SCでは、昨年7月からの実証実験を経て、提供が始まった。利用者アンケートでは「急に生理が来た時や、ナプキンを忘れた時にここに来れば大丈夫という安心感がある」「出先で突然生理になったときは焦るが、より多く場所に設置されたらうれしい」という声があったという。 　同SCを運営する小野田商業開発営業部の竹中雛さんは「お客様の利便性向上を目的に導入を決定した。今後もお客様に寄り添ったサービスの拡充を続けたいし、当施設をきっかけに県内施設の取り組みの輪が広がっていけば。憂鬱になってしまう出来事が解消し、快適に安心して買い物を楽しんでもらえたら」と話す。