「香りがない花」からバラと同じ“甘い香り”の成分を発見 冠婚葬祭で需要高いトルコギキョウ 市場どう開拓?
トルコギキョウの品種開発をリードするのは、種のシェアが国内、世界ともトップクラスのサカタのタネ(横浜市)だ。同社は長野県安曇野市の三郷試験場で開発を進めている。今回、農研機構が研究対象としたニューリネーションホワイトもサカタのタネが開発した品種。オイゲノールが検出されたことについて、同社は「香りのあるトルコギキョウ開発の可能性が示唆されたことを、興味深く捉えています」とコメントした。
花きの卸売りを手がける株式会社松本花市場(長野県松本市)の田口清孝社長は「花束をもらうと人は香りをかぐことが多い。香りの強いタイプは、プロポーズや結婚記念日などの個人消費向けにビジネスチャンスが広がるのではないか」と見通した。(須田充登)