英市場調査会社カナリスによると、中国の2025年のパソコン（ＰＣ、タブレット端末を除く）出荷台数は前年比６％増の4,154万台となる見通しだ。ＰＣ市場は回復傾向が続くとみられ、消費者の購入や企業の調達を支援する消費刺激策の影響を受け、デスクトップＰＣが９％、ノートＰＣが４％それぞれ伸びると予測した。 　市場別では、個人などの消費市場向けは１％減の2,275万台と前年を下回るが、ビジネス市場向けが16％増の1,586万台と伸び、政府部門と教育分野向けは６％増の293万台となるとみている。 　一方、中国のタブレット端末の出荷台数は、24年の急成長を受けて25年は２％減の3,030万台に落ち込むと予測した。 　カナリスの徐穎アナリストは、人工知能（ＡＩ）を搭載したパソコンの伸びについて、24年第３四半期（７～９月）のＡＩ搭載ＰＣの市場シェアはＰＣ全体の15％まで拡大したと指摘。23年第４四半期（10～12月）は７％だった。