一人一人の感性光る きょうだい4人の作品展開催 田中一村記念美術館
鹿児島県奄美大島で生まれ育ったきょうだい男女4人による企画展「きょうだい展」が6日から、奄美市笠利町の県奄美パーク・田中一村記念美術館企画展示室で開かれている。絵画や立体作品など、一人一人の感性が光る作品約60点が展示されている。 きょうだいは同市笠利町大笠利出身で島内在住の植田清二さん(79)、正輝さん(73)、康夫さん(61)、栄タヱさん(77)。それぞれ趣味として創作活動に親しんできた。親戚らの後押しがきっかけで初めて個展を開催した。 展示されているのは油絵や日本画、アクリル絵画、鉛筆画のほか、大島紬を使った作品や木工・針金細工など多岐にわたる。きょうだいの子どもや孫の作品も一部展示している。 京都府から観光で来島し、7日に展示を鑑賞した女性(62)は「それぞれ自分が好きな画風でも、お互いに影響し合っているんだなと感じた」と感想。 長男の植田さんは「きょうだいで(個展が)できると思っていなかった。素人の作品を見に来ていただいてありがたい」と話した。展示は15日まで。観覧無料。時間は午前9時~午後7時(最終入館は同6時半)。