厚陽小・中、来年度から特認校へ 生徒からの要望も後押し【山陽小野田】
厚陽小・中で来年度から、山陽小野田市内のどこからでも転入学を認める小規模特認校制度を活用した児童・生徒の受け入れが始まる。少人数ならではのきめ細かい指導や、地域と連携した特色ある教育活動を推進しながら地域の活性化を目指す。市議会12月定例会一般質問初日の6日、矢田松夫議員(無所属)の質問に長友義彦教育長が答えた。 同校は2017年度に市内初の施設一体型小・中一貫校としてスタート。児童と生徒の活発な交流、地域と合同の運動会や避難訓練を実施してきた。一方で、児童・生徒数の減少とともに人間関係が固定化する課題もあり、市教委で特認校制度を検討。昨年8月の中学生市議会での生徒からの要望も後押しする形となり、来年度からの導入を決めた。 9月18日には見学会が行われ、中学入学に合わせて就学を希望する児童や転校希望者が参加。11月29日に入学申請を締め切った。 4月の転入学後について、長友教育長は「クラスになじめているかを複数の教員で見守り、ICT(情報通信技術)を活用した他校との交流を図るなど、必要に応じた支援を行っていきたい」と述べた。来年度以降に事業の効果を検証し、制度の在り方を検討する方針。