大阪城ホールで「LIVE SDD」 ── 飲酒運転撲滅誓い矢井田瞳・TRFら熱唱
大切な人、愛する人を悲しませないために「STOP! DRUNK DRIVING」。今年で8年目を迎えた飲酒運転による重大事故根絶の啓発を図るSDDプロジェクトによるライブイベント「LIVE SDD 2015」が22日、大阪城ホール(大阪市中央区)で行われた。
「飲酒運転撲滅」の思いを伝え9組のアーティスト参加
GENERATIONS from EXILE TRIBEの白濱亜嵐、片寄涼太、数原龍友がプロジェクト・メッセンジャーを務め、プロジェクトリーダーのSTARDUST REVUE、TRFや大阪出身の矢井田瞳をはじめ、大原櫻子、吉田山田、DEEP、BENI、鈴木雅之、AAAら趣旨に賛同した9組のアーティストが参加。大切な人へ届けたい歌やメッセージで、「飲酒運転撲滅」の思いを伝え、命の大切さを呼びかけた。 途中、シークレットメッセンジャーとして、吉本新喜劇から座長のすっちー、「ドリルすんのかい」の吉田裕、ギターネタの松浦真也が登場するなど、大阪らしい演出も。すっちーならではのネタでメッセージを伝え、会場を爆笑の渦に。続いて、謎のユニットとして話題を呼んでいた活動休止中のT-BOLANの森友嵐士とゴールデンボンバーの鬼龍院翔による“奇跡”のユニットmorioniがサプライズ登場。初めての生歌披露に、応募15万メッセンジャーの中から選ばれた満員の約1万1000人の観客も大喜びだった。
FM大阪中心に2007年からSDDプロジェクト開始
FM大阪が中心となり、阪急電鉄、阪神電気鉄道とSDDプロジェクトを開始したのが2007年。当時2007年の大阪府下の飲酒運転による事故件数は730件あったが、昨年(2014年)はプロジェクト開始以来最も少ない236件まで減少した。死者数も37人から6人に減った。しかしながら、それでも大阪は、いまだ飲酒運転の事故が全国ワースト1のままだ。 「(飲酒運転撲滅の意識が高まり)事故は減ってはいるが、まだゼロではない。事故をゼロにしなければ死者もいなくならない。飲酒運転はダメだということをもっと重く受け止めるべき」と鬼龍院翔は語気を強める。 トップバッターとして大事な人に残したいために作った「Simple is Best」を歌った地元・大阪出身のヤイコも「私にとって今一番大切なのは5歳の娘。大切な人、かけがえのない人を悲しませることは1ミリでもしてはいけないと思う。絶対にダメです」と呼びかけた。 飲酒運転撲滅には当人だけでなく、周りの目や協力も必要だ。「飲酒運転はいけないというのはみんな知っていることだけど、日々の中で重さを忘れたりする。思い出させてくれるこういうイベントがあるのはありがたいこと。お酒を飲むと忘れてしまったりすると思うけど、そんなときに(本人が気をつけるだけでなく)周りの人が止めてあげるのも大事」と吉田山田の2人。 未成年の大原櫻子(映画「カノジョは嘘を愛しすぎてる」でブレイク)も「19歳なのでお酒はまだ飲めない未成年だけど、SDDのメッセージや思いは大切に伝えていきたい」と思いをこめて話した。