パッキャオ、バリオスとのWBC世界ウエルター級タイトルマッチについて「11月か12月に実現する可能性はある」
格闘技団体RIZINは10日、東京・目黒区のウェスティンホテル東京で会見を開き、プロボクシングの元世界6階級制覇王者のマニー・パッキャオ(45)=フィリピン=が「超RIZIN.3」(7月28日、さいたまスーパーアリーナ)で、RIZINフェザー級王者の鈴木千裕(25)=クロスポイント吉祥寺=と対戦すると改めて発表した。「RIZIN.47」(9日、東京・国立代々木競技場第一体育館)で既に発表されていた。 8日(日本時間9日)に複数の米メディアは、パッキャオが今秋に米ネバダ州ラスベガスで、WBC世界ウエルター級王者への昇格が見込まれている暫定王者のマリオ・バリオス(29)=米国=に挑戦することが検討されていると報じた。会見に出席したパッキャオはこの報道について「それに関してはまだ交渉中。話はあるけど、詳細をまだ詰めていないので、実現に向けてはもう少し時間がかかるんじゃないかなと思う。ただ、やるのであれば11月もしくは、12月あたりに実現する可能性はあると思う」と5度目の世界同級王座奪取へ意欲を見せた。 実現すれば2021年8月にWBA世界同級スーパー王者だったヨルデニス・ウガス(キューバ)に挑戦し、0-3の12回判定負けして以来の公式戦となる。パッキャオはフィリピンの英雄で、15年の元世界5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー(米国)との一戦は「世紀の対決」と呼ばれた。 プロ戦績はパッキャオが72戦62勝(39KO)8敗2分け、鈴木が総合格闘技17戦13勝(7KO・1SUB)3敗1無効試合、キックボクシング13戦12勝(10KO)1敗、バリオスが31戦29勝(18KO)2敗、ウガスが33戦27勝(12KO)6敗、メイウェザーが50戦50勝(27KO)。(尾﨑陽介)