小池都知事が記者会見10月26日(全文1)税の偏在是正措置には断固反対
風疹の緊急対策について
次に風疹について、最近流行がこの都内での流行状況を踏まえての緊急対策を行うことについてお知らせをいたします。風疹ですが、今年の7月下旬以降、患者の報告数の増加が続いております。そして今後さらに流行が拡大する可能性がございます。 この風疹ですが、多くの場合症状は軽く、後遺症は残すことがなく治る病気とされております。しかしながら、妊娠をしておられる妊婦さん、20週ごろまでの妊婦の方が感染をいたしますと、生まれてこられる子供さんが白内障だったり難聴だったり、先天性の心疾患などを主な症状とする先天性風疹症候群となる可能性がございます。 風疹対策については、先の第3回定例会で都議会の公明党さんのほうからもワクチン接種費用の助成などを行うべし。また区市町村や医療機関などと連携して感染の防止拡大に向けた総合的な取り組みを強化すべし、というようなご要望もいただいてまいりました。 こうしたご要望を踏まえまして、都は風疹の流行を踏まえた緊急対策として、まず風疹の抗体検査、そしてワクチン接種の対象者を従来の妊娠を予定したり、または希望する女性に加えまして、その同居者および妊婦さんの同居者にも拡大をする。例えば配偶者ですね。一緒に住んでおられる方々にも拡大をいたしまして、区市町村と連携してこれを実施いたします。 で、母子手帳などによって風疹のワクチン接種歴が確認できない方には抗体検査を受けていただくと。抗体の値が低かった場合にはワクチンの接種を受けていただくようにお願いをしてまいります。区市町村ごとの風疹の抗体検査、そしてワクチン接種の実施状況や問い合わせ先でございますけれども、福祉保健局のホームページに掲載をいたしておりますので、皆さま方には確認を、都民の方々にはご確認をいただきたいと思います。それから妊婦の方にはワクチン接種はできませんので、その点はご注意をいただきたく存じます。 あらためて申し上げますと風疹というのは咳、くしゃみなどの飛沫によって感染いたします。そこで外出後は手洗いをしっかり行っていただいたり、それから都民の皆さん1人1人がこの予防についてもお心掛けいただくというのが、まず基本線でございますので、その点もよろしくお願いを申し上げたいと存じます。