乳幼児の手足口病が流行(千葉県)
乳幼児を中心に流行する「手足口病」の患者数が県内で急増し、国の定める警報基準値を超えている。定点当たりの患者報告数は、1999年の統計開始以降最多となり、県は、手洗いなど感染対策の徹底を呼び掛けている。 手足口病は、発熱や、手足、口の中などに水疱(すいほう)性発疹が出ることが特徴のウイルスによる感染症。乳幼児を中心に夏季に流行し、7月下旬にピークを迎えることが多い。 県は6月26日に、定点当たりの患者報告数が警報基準値の5を超えたと発表したが、その後も感染者数が増加。6月30日までの1週間では、県内126の定点医療機関(小児科)から報告された患者数は1医療機関当たり9・68人だった。 基準値を上回るのは、2022年以来2年ぶり。年齢別では、1歳が最も多く、4歳以下で9割近くを占めている。 安房保健所管内では、4医療機関から報告された定点当たりの報告数は3人だった。 県疾病対策課では「ほとんど自然に軽快するので過度に心配することはありませんが、手洗いや咳(せき)エチケットなど感染防止対策に努めましょう」と呼び掛けている。