防犯グッズの売り上げが2倍に 防犯カメラと見せかける「ダミーカメラ」も犯罪抑止に
テレQ(TVQ九州放送)
「車はいつ使いますか?」 「いつ留守にしますか?」 これらは10月、福岡市早良区で通報が寄せられた大手通信事業者を名乗る不審な男が訪問先の住民に対し発した言葉です。関東で相次ぐ強盗事件でもあったように留守の時間を事前に聞き取る質問とみられます。現在も不審者の通報はあるということで警察は、不審な訪問があった場合はインターホン越しに対応し、身分証の提示を求めるとともに、身の危険を感じたら、すぐに警察に通報するよう呼び掛けています。こうした、住宅への不審な訪問が相次ぎ、ホームセンターの売り場にある変化が。 グッデイ 野口真利亜さん 「2023年に比べ売り上げが2倍」 2023年の2倍の売り上げというのは「防犯グッズ」です。 「強盗や防犯対策に関しての報道が増えたために客からの問い合わせも増えている」 自分の身を守るため。どのような商品があるのでしょうか。 「窓が開かないようにするための簡易的な補助錠」 まずは、ドアなどに取り付け カギを強化する「補助錠」です。警察庁によりますと2023年、住宅窃盗のうち、半数を超えるのが窓からの侵入です。補助錠はこのように窓上部に取り付けるとワンタッチでカギを強化できます。次に紹介されたのは、防犯ではなく「防災」のコーナーで売られているガラスの飛散防止フィルム。 「災害時台風や地震の際に売れているが防犯対策にもうってつけ」 相次ぐ強盗事件で、本来「防災目的」のこのグッズを「防犯目的」で買う人が増えていました。犯人は、窓ガラスを割って侵入するケースが多く、窓ガラスにフィルムを貼っていると、侵入するのに時間がかかり、犯行を諦めさせることもできるというわけです。そして、犯行を諦めさせるのに、重要なのが防犯カメラ。設置費用が高いことがネックですが、そんなときは。 「上の段が防犯カメラで、合わせてダミーカメラも販売している」 「ダミーカメラ」とは名前の通り、偽物の防犯カメラですが人に反応して、LEDライトが点滅するなど本物そっくりの作りで、本物の防犯カメラよりもリーズナブルなのが特徴です。 「ダミーにはなるが防犯対策として抑止力となる」 さらにはこんな商品も。 記者 「こちらはガードロックという商品だが持ち上げるだけで音が鳴る。この音で侵入者が入りにくくなる」 「防犯砂利」とも呼ばれるこの商品は、ガラスでできていて地面に敷くことで犯人の足音が大きくなり犯行を諦めさせることにつながります。現在グッデイでは、防犯グッズの販売が急増していることを受け、急きょ、仕入れを強化しました。相次ぐ住宅への不審な訪問。防犯意識を高め、狙われないための備えが重要になっています。
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