【神戸市】救急隊34隊で年間10万件対応 救急医療相談ダイヤル「#7119」の利用呼びかけ
昨年に続き、今年の夏も厳しい暑さとなりました。9月後半を迎えて少しずつ涼しくなってきたとはいえ、まだまだ日差しの強い日が続くなか、やはり心配なのが熱中症です。自身が熱中症で動けなくなったとき、または倒れた人を見かけたとき、救急車を呼ぶことを考える人は多いでしょう。 【関連】【神戸市】24時間年中無休 救急医療相談ダイヤル「#7119」 看護師資格持つオペレーターも 神戸市において、熱中症で病院に搬送された症例は9月1日時点で964件にものぼり、昨年の918件を上回る過去最多件数となりました。この数字だけでも、救急医療がひっ迫していることがうかがえます。 救急搬送は、熱中症だけでなく、さまざまな予測できない事故・病気で必要となります。自身の身の安全のためにも、そして熱中症での搬送を少しでも減らすためにも、予防は必須。のどのかわきを感じる前のこまめな水分補給、通気性の良い涼しい服装や室内での冷房活用などで、対策をすることがとても大切です。 神戸市健康局地域医療課の川村翔太さんによると、高齢者を中心にエアコン嫌いの人は多いようで、「できるだけ(エアコンを)使ってくださいとお伝えしています」とのことです。 神戸市には、救急搬送を担当する隊が34隊あり、3~4人編成の隊が交代制で活動。これらの隊員たちだけで、年間10万件にものぼる神戸の救急医療を支えているといいます。 救急車の数はもちろん、消防士や救急救命士の人数にも限りがあります。軽症での救急車要請を少しでも減らすことで救急医療のひっ迫を防ぐため、神戸市では救急電話相談ダイヤル「#7119」の利用を呼びかけています。 救急電話相談ダイヤル「#7119」では、医療機関の案内と救急医療相談を24時間365日受け付けています。兵庫県では、神戸・姫路・芦屋の3地域での利用が可能。自動音声ガイダンスからオペレーターへとつながり、救急車を呼ぶべきかどうかの判断のほか、呼ぶほどではないが医療機関を受診したほうがいい場合にどこが開いているか、などについて相談をすることができます。 近隣の大阪府や京都府では府内全域がサービスの対象エリアとなっており、兵庫県内においても広域化に向けた調整が進められているそうです。 川村さんいわく、以前、修学旅行で他県から神戸市を訪れるという学校の引率の教師から同ダイヤル宛に問い合わせがあったそうで、旅行先でどこに医療機関があるかという知識がないときなどにも役立つといいます。 「私の好きな言葉に『健全な精神は健全な肉体に宿る』というのがあるのですが、これはつまり、簡単にいうと『健康第一』ですね」と川村さんが話す通り、熱中症対策をはじめ、自身の体を健康に保つこ心がけや備えを自ら行うことが大切。そのうえで、「無理にガマンせず、迷ったら『#7119』に相談してほしい」と呼びかけました。 ※ラジオ関西『Clip木曜日』2024年9月19日放送回より
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