公約果たせず阪神・掛布2軍監督がファンに謝罪!
“ミスタータイガース”が28年ぶりに甲子園に凱旋した、GW中のファームの広島戦では、連日1万人を越えるファンが押し寄せて、これまで田中秀太の引退試合で作っていた7054人のウエスタンリーグの観客動員の最多記録を更新していた。 今回は相手が巨人ということもあって、掛布2軍監督は、背番号にちなみ「2日間で31000人を集めたい」と“公約”を掲げていたが、マイコラスを攻略した前日が6841人、この日はあいにくの雨にもたたられて5008人で、合計11849人で目標の半分にも満たなかった。 それでも、営業部は「前回はGW中でしたからね。そもそも私たちは5000人も集まれば十分と考えていましたから、GWができすぎなんですよ。この天気で、5000人も集まったんですから、掛布さんの人気には、改めて驚かされるばかりです」と、満足気だった。 GW中は、カープファンも目立ったが、この2日はスタンドの巨人ファンはまばらだった。期待の大砲候補、岡本や、1軍でも活躍している堂上らが出場していたが、やはり関西で巨人ファンの動員に期待をすることには無理があったのかもしれない。 掛布監督が言う。 「野村克也さんが言っていたが、負けに不思議な負けはなし、というゲームだ。だが失敗があるのが、ファームのゲーム。このミスや失敗を次にどう生かすか。その意味では巨人戦で課題が生まれたのはよかったと思う。上の勝ちにつながる野球を、この失敗を生かす形で、これからも続けていかなければならない」 1軍と変わらぬ注目を集め、G倒を掲げた掛布2軍監督が勝利へのプレッシャーをかけた試合を甲子園という舞台で2試合消化した意義は、とてもつもなく大きかっただろう。掛布2軍監督だからこそ作ることのできた環境だったとも言えるが、その舞台設定の中で残した1勝1敗をどう受け止めるのかが重要になってくる。 追撃チャンスのあった3回に無死一、二塁からバントに失敗。2-5-3とわたる併殺打に終わっていた植田は、さっそく室内でバント練習を行っていた。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)