チェコ、EDF・ウェスチングハウスが提起した「韓国原発契約異議申請」棄却
チェコ電力当局と韓国水力原子力(韓水原)の新規チェコ原子力発電所建設事業契約を保留してほしいという競合他社の陳情を、チェコ反独占当局が31日棄却した。 原発業界によると、チェコ競争保護庁は「韓水原コンソーシアム」(韓水原・斗山エナビリティ・大宇建設)の入札競争相手だった米ウェスティングハウス側とフランス電力公社(EDF)側が提起した異議申請を終結もしくは棄却した。 ただ、一審の判断であるため両社は控訴する可能性がある。チェコ競争保護庁は二審で覆る可能性を考慮し、発注したチェコ電力公社(CEZ)と韓水原の契約を臨時的に中断した。異議申請が最終的に退けられれば契約締結中断措置は解除される。チェコ競争保護庁は「この手続き的措置が過大評価されてはならない」と強調した。 CEZと韓水原側は共にチェコ競争保護庁が最終的にウェスチングハウスなどの異議提起を受け入れず、契約締結中断措置が解除されると自信を持っている。チェコメディアのECHO24によると、CEZはチームコリアを優先交渉対象者に選定した手続きに問題はないと確信してきた。チェコのブレチェク産業通商相は「このような大規模かつ重要なプロジェクトでこうした措置(契約締結臨時中断措置)は予想可能なこと」とし「CEZはすでに2020年、チェコ競争保護庁と供給企業選定方式について議論した」と強調した。 韓水原側は説明資料を出し「契約交渉はチェコ競争保護庁の予備措置命令に関係なく、すでに定められた手続きと日程に基づき来年3月の契約締結を目標に支障なく進める計画」と明らかにした。 この日(31日)、大統領室のパク・サンウク科学技術首席秘書官はYTNの番組に出演し、「実際、本契約の進行過程にはいかなる問題もなさそうだ」とし「国民は安心してもよい」と話した。 チェコ競争保護庁がウェスチングハウスなどの異議申請を一審で退け、CEZと韓水原の契約関連交渉は弾みがつくことになった。CEZの関係者およそ60人は11月第3週に2週間の日程で韓国を訪問する予定だ。来年3月に予定された契約に関連して細部条件を交渉するためだ。CEZの関係者らは韓国国内で運営・建設中の原発を視察し、韓水原とチームコリアを構成する斗山エナビリティの原発主要機器製作力なども点検する計画だ。